12曲目の『Beat Line』では、中島裕翔(26才)がドラムを演奏。途中でスティックを1本落としてしまうミスをするも、照れくさそうに愛嬌たっぷりの笑顔を見せていた。
紫を基調とした和装に身を包んで始まった20曲目、『OVER』の曲中に中島が和太鼓を、八乙女光(28才)が三味線を披露。桜吹雪が舞う演出の中、知念侑李(25才)が忍者を思わせるアクロバティックなバク宙を決めて会場を沸かせていく。
終盤には、前回の台湾公演から現在までの7年間のヒット曲をメドレー形式でパフォーマンス。
「メドレー前のMCの時に、7年前のライブ映像が流れたんです。みんなまだ幼さが残っていて、成長を感じました。休業中の岡本圭人くん(26才)も映っていたのがうれしかった。メドレー中、中島くんが山田くんの頭にキスしていました」(別の参加したファン)
アンコール前の23曲目は、代表曲『White Love』のバラードバージョン。サビを中国語で歌い上げ、巨大スクリーンに「謝謝大家的支持(応援ありがとう)」「我愛ニイ(愛している)」などの文字が映し出されると、涙を浮かべる地元ファンの姿もあった。
アンコールで最新曲の『ファンファーレ!』、『YOU&I』を熱唱し、全25曲の饗宴は幕を閉じた。
公演終了後、会場周辺ではペンライトやうちわを手に、名残惜しそうに記念撮影をするファンの姿がいつまでもあった。
今年7月に亡くなったジャニー喜多川さん(享年87)は、生前「世界に通用するアーティストになりなさい」と繰り返していた。地元の言葉でMCを行い、日本らしい演出もハイクオリティーなパフォーマンスで魅了したJUMPは、着実にその言葉を現実化している。
先述したツアーに参加したファンには、特典としてメンバー直筆のコメントが入ったフォトフレームやメッセージカードが配られている。薮は《遠くまで会いに来てくれてありがとうね!》と感謝を込め、中島は《謝謝! また一緒にタピオカ飲もうね!》と台湾愛が詰まったメッセージ。
山田は《また一緒に楽しめる場所作るから、その時は、このツアー以上の思い出を作ろうね!》と次回公演を約束している。
国内では11月29日から来年1月にかけて、ドームツアーが予定されている。台湾での経験を糧にした、新生JUMPが見られるに違いない。
※女性セブン2019年10月24日号