ライフ

高齢者の孤食を防ぐ「シニア食堂」 4人で始まり今は60人に

調理指導の漆崎邦子さん(手前。崎は「立」の方)

 高齢化が進む日本社会。一人暮らしの高齢者は増えるばかりで、ひとりで食事をする“孤食”も欠食、健康不良、うつ、さらには死亡にも関連するということで、問題視されている。

 そんななか、千葉県流山市で高齢者の孤食を防ごうと始まったのが、みんなで作って食べる朝食会『シニア食堂』だ。開始早々笑いと活気が満ちあふれ、なんとも楽しい会なのだ。

◆好奇心をくすぐるレシピで食への関心を誘う

 千葉県流山市の南流山センター・調理室に集まったのは、ボランティアを含む60~80代の18人。うち5人が男性だ。

 会員制で顔見知りが多いこともあるが、仲よく和気あいあいとした雰囲気。月1回の『シニア食堂』を楽しみに、意気込んで参加しているのがわかる。

 この日のメニューは韓国風焼肉とナムルのビビンパ、クリームコーンスープ、いちじくときのこの秋の酢の物。

 レシピ作成と調理の指導をする漆崎邦子さんは、

「シニアのみなさんは、長年、自分の家庭料理に親しんでいるので、簡単でも新鮮なおいしさがあり“家でも作ってみよう!”と思えるよう工夫しています。たとえばスーパーでよく見るけれど使ったことがない調味料や食材。今回はいちじくをデザートではなく酢の物に。そんな“好奇心”を大切にしています」

 ナムルの野菜はレンジ蒸しであっという間に下ごしらえできる技に、70代のベテラン主婦たちは口々に「これなら野菜がいっぱい摂れるじゃない!」。なるほど、随所にワクワクがちりばめられているのだ。

関連記事

トピックス

イベントに出演していたジャングルポケットの斉藤
《性的暴行で書類送検》ジャンポケ斎藤が事件直後に出演していたイベントのスタッフが明かす“リアル”な姿「1人で喋り続けていた」「ステージ上で子供たちと戯れていた」
NEWSポストセブン
V9を経験したレジェンドOBたちが阿部慎之助監督にエールを送る
《盟主復権への道》阿部巨人“12年ぶり日本一奪還”の条件 V9時台のレジェンドOBたちが語る「キーマン」「短期決戦の采配・戦術」
週刊ポスト
(瀬戸サオリのインスタグラムより)
《ロケバスで性的暴行の疑い》ジャンポケ斉藤、それでも妻・瀬戸サオリが夫に寄り添う切実な理由「一方的な行為ではない」
NEWSポストセブン
『めざましテレビ』を卒業した三宅正治アナ
『めざましテレビ』卒業の三宅正治アナ 送別会にライバル『ZIP!』から“花束&水卜麻美アナからの手紙”のサプライズ 軽部アナは現役続行で30年越えへ 
女性セブン
メジャー挑戦を表明した巨人のエース・菅野智之(時事通信フォト)
菅野智之がメジャー挑戦表明 原辰徳・前監督の退任後に「巨人の東海大離れ」が急速に進み、いよいよグループ消滅か
NEWSポストセブン
性的暴行疑いで書類送検されたお笑いコンビジャングルポケットの斉藤慎二
《連絡しても反応がない》タレント女性に不同意わいせつのジャンポケ斉藤慎二、周囲が懸念していた「感情の浮き沈み」
NEWSポストセブン
お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二と妻・瀬戸サオリ
《家族と別居状態だったジャンポケ・斉藤慎二》妻は「一部事実と違う報道」インスタで言及の“決断”、不同意わいせつで書類送検
NEWSポストセブン
俳優、タレント、番組MC、育児と多忙な日々を送る二宮和也
《11月3日にデビュー25周年》嵐“6つの企画”が発表されても簡単ではない「グループとしての活動再開」 二宮和也は結成記念日にコメントなし 
女性セブン
石破茂・首相の短期決戦の賭けはどんな結果となるか(時事通信フォト)
【10.27総選挙289全選挙区緊急予測】自民党が「53議席減」、自公でも過半数割れの衝撃シミュレーション結果 新閣僚3人も落選危機
週刊ポスト
田村瑠奈被告と父・修被告
「俗に言う“お持ち帰り”をされた」「最後の行為でゴムを取られて…」父・田村修被告が証言した“瑠奈被告と被害男性のプレイ詳細”
NEWSポストセブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《「根拠のない情報」発言の真相》宮内庁の幹部たちが最も否定したいのは悠仁さまの「進学先」ではなく、「成績不振報道」だった 東大農学部とは“相思相愛”か? 
女性セブン
ヤマハ発動機の日高元社長(共同、時事)
《娘に切り付けられ退任》ヤマハ発動機社長、事件前に目撃されていた“父娘の散歩” 名古屋出身も「俺はトヨタよりこっちのほうが…」見せていたバイク愛
NEWSポストセブン