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新潟市はバリウムに代わり胃内視鏡導入、胃がん発見率3倍に

胃内視鏡検査の様子(写真/AFLO)

 日本人男性の罹患数第1位の胃がん。その検診には、胃部X線検査(バリウム検査)と胃内視鏡検査がある。ナビタスクリニック川崎の谷本哲也医師が解説する。

「バリウム検査は放射線技師がいれば行なえるため予約が取りやすいというメリットがありますが、どちらかを選ぶのであれば内視鏡をすすめます。画像診断の精度が高く、病理検査も同時にできて確実な診断につながるなどの点で優れているからです。バリウム検査で異常が発見された場合には、結局、内視鏡検査を行なうはめになってしまい、二度手間になります」

 発見率の差は著しい。2003年からバリウム検査の代わりに内視鏡検査を導入した新潟市では、胃がんの発見率が3倍に上昇した。

 造影剤である「バリウム」そのものが問題となる場合もある。腸などの消化管で固まって穴をあける「穿孔(せんこう)」のリスクがあり、最悪の場合には死に至ることもある。

※週刊ポスト2019年11月8・15日号

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