11月4日、都内で開かれたチャリティーイベントに、小泉進次郎環境相(38才)がゲストスピーカーとして登壇。イベント終了後、押し寄せた参加者に笑顔で挨拶すると、進次郎氏は足早に移動車へと乗り込んだ。
向かった先は、現在暮らす議員宿舎でもなければ横須賀(神奈川県)の自宅でもない。身重の新妻が独身時代から住み続ける、都内の超高級マンションだった。
新閣僚が連続辞任した。10月25日には公設秘書が支援者に香典を渡した問題で菅原一秀経産相(57才)が辞任。31日には、妻で参院議員の案里氏(46才)の選挙戦における公職選挙法違反疑惑で河井克行法務相(56才)が内閣を去った。
その辞任閣僚に負けないぐらいスポットライトが当たったのが、進次郎氏の妻である滝川クリステル(42才)の資産だ。
菅原氏の辞任と同じ日、9月に発足した第4次安倍再改造内閣で新たに入閣した15人の保有資産が公開された。
最も注目されたのは、戦後最年少の38才で入閣した進次郎夫妻の保有資産だ。資料によれば、進次郎氏本人の資産は不動産、預貯金含めてゼロだったが、滝川は2億9001万円もの資産を有していたのだ。
「家族分を含めた総資産は、新閣僚の中で進次郎氏がダントツ。全閣僚の中でも資産家の麻生太郎副総理に次ぐ2位でした。進次郎氏の資産ゼロも驚きですが、滝川さんがそこまでのお金持ちと予想した記者は少なかった」(政治部記者)
資産公開時、進次郎氏は「私と結婚することで公開しないといけない。ルールではあるが率直に(妻に)申し訳ない気持ちだ」と頭を垂れた。
だが、「政治とカネ」に詳しい神戸学院大学教授の上脇博之さんは「資産公開制度は“ザル”です」と指摘する。
「例えば預貯金のうち公開されるのは定期預金だけで、普通預金や当座預金は対象外です。また、大臣は配偶者や扶養親族の資産は公開しますが、それ以外の同居親族までは対象になっていないので、土地や建物もそういう親族名義なら公開はされない。常識的に考えて進次郎氏が“資産ゼロ”のはずはなく、公開対象ではない資産を有していると考えられます。
約3億円の有価証券を保有している滝川さんも同様に、普通預金や他人名義の不動産などは公開の対象ではないため、本当にどれだけ資産があるかは不明です」
実際、滝川は不動産を“所有”している。
「都内屈指の高級住宅地に、マンションと土地付きで一戸建てを持っています。そのうち一戸建ては両親が住んでいるようです。2軒合わせて最低3億円以上の価値があるといわれている。所有は滝川さんの父親が代表を務める法人で、滝川さんも取締役に名を連ねていますが、公開対象ではありません」(前出・政治部記者)
またCMやテレビ出演料などの収入も普通預金で管理していれば公開されない。
公にされていない“収入源”は、ほかにもある。滝クリが代表理事を務める動物保護支援のための団体「一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル」は、寄付金などの金額や使途を一切明らかにしていない。