「人一倍、気合いが入っているのは場所前に結婚会見した大関・高安です。本来ならご祝儀場所だが、ガチンコ相撲の高安に義理立てする力士はいない上にカド番。絶対に負けられない。大関に復帰した貴景勝は秋場所の優勝決定戦で左大胸筋を部分断裂して万全ではないが、師匠だった貴乃花親方と犬猿の仲の白鵬の野望を簡単に許すつもりはないでしょう」(若手親方)
さらに関脇には先場所優勝した御嶽海、大関を陥落して10勝で復帰を狙う栃ノ心が控える。
「白鵬は来年の東京五輪開会式での土俵入りを実現した後に引退というシナリオを思い描いている。日本国籍を取得したことで引退後に親方として協会に残る環境も整った。すでにドラマチックな引き際の演出まで考えているようだ」(同前)とされるが、先ばかり見ていると、思わぬところで足をすくわれることになるかもしれない。
※週刊ポスト2019年11月22日号