台風19号の影響で浸水し運休に追い込まれた北陸新幹線

台風19号の影響で浸水し運休に追い込まれた北陸新幹線

 開業準備時からすると想定外の苦戦を強いられる様相を呈する中、追い討ちをかけるように台風19号による北陸新幹線運休という事態にも見舞われた。運休期間はキャンセルの嵐となり、まさに泣きっ面に蜂であったという。

 実際、台風後に金沢へ出向き、百万石通りで新規開業した3軒のビジネスホテルを取材してみた。いずれもビジネスホテルというには申し訳ないハイクラスの施設であるが、基本的に宿泊主体である点が共通している。

 まず、兼六園・近江町市場から近い立地に10月1日に開業した「ホテルフォルツァ金沢」へ。九州に地盤のあるハイクラスビジネスホテルのブランドで、最近では九州以外への進出にも積極的だ。

「ホテルフォルツァ金沢」の客室

「ホテルフォルツァ金沢」の客室

 金沢は九州以外での出店第1号。金沢の持つポテンシャルの高さを鑑みて進出を決定したという。だが、開業してみるとやはり金沢のマーケットは競争が激しいようで、ゲストサービスの充実を図るべく鋭意努力しているという。

 例えば、期間限定ではあるが16時~20時の間にロビーラウンジにワインや地酒をフリーフローできる装置を設置、宿泊客に愉しんでもらえるようにしたという。台風の影響については、キャンセルが相次ぐ中、非常事態ゆえに当日予約もかなり入ったという。このあたりの取り込みの弾力性はビジネスホテルならではかもしれない。

 次に向かったのは、百万石通りを片町方面に進んだエリアにある「ホテルインターゲート金沢」(2019年3月16日開業)だ。

 まず目を引くのが明るく開放的なロビーラウンジ。客室は機能的ながら質感の高い調度品でまとめられている。大浴場も配しプライベート感の高さも特徴。こちらでもロビーラウンジで時間帯に応じて様々なサービスを提供している。

 17時~19時にはハッピーアワーとしてワインやカクテルのサービスも。また、21時~23時にはお茶漬けバイキングを提供。いずれも無料だ。これは金沢店だからというわけではなく、各地のインターゲートブランドで統一しているサービス。欧米のゲストが目立ち、朝食メニューもセンスよく揃っていた。

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