この動きには産婦人科医の間で賛否両論があります。特に50代以上の産婦人科医からは「陰毛は性器周辺のクッションとなり摩擦で外陰部の肌が荒れたり出血するのを防ぐ役割がある」などの意見が多い。一方、若年層の産婦人科医からは 「陰毛が性行為中に膣に入り込んだり、ムレやかぶれの原因にもなるので、(陰部の両サイドに当たる)Iゾーンは不必要」という意見が多いようです。
私も後者の意見には賛成で、Iゾーンと肛門周辺のOゾーンの陰毛は現代の生活環境においては不要だと考えています。私自身も数年前にIゾーンだけでなくOゾーンの医療脱毛を済ませました。しかし同じ陰毛でも両脚の付け根にあたるVゾーンは、生殖準備が整った大人の証として、そしてフェロモンを放つパーツとして残しておくことが良いのではないかと思います。
※週刊ポスト2019年12月20・27日号