ライフ

アンダーヘア脱毛 産婦人科医の間では賛否両論も

丹羽レディスクリニック院長の丹羽咲江氏

 近年、女性の間でブームになりつつあるのがアンダーヘアの脱毛だ。週刊ポストが2019年に、20代から40代の女性300人を対象に行った調査では、およそ3分の1(105人)の女性が何らかの形でヘアを処理していることが明らかになったが、アンダーヘアは不要なものなのか? 丹羽レディスクリニック院長の丹羽咲江氏が解説する。

 * * *
 人類の祖先ホモ・サピエンスは全身が毛で覆われていましたが、氷河期以降の進化過程でほとんどの体毛がなくなりました。そして脇や股間の体毛が残り、人間はほ乳類中で唯一、陰毛を持つ生物になったのです。

「なぜ陰毛が残ったのか」という疑問には、私も日本性科学連合性科学セミナーで「陰毛脱毛の捉え方と性」について発表したことがあります。理由のひとつとして、陰毛は“生殖準備が整った成人の証”とされ、視覚的に異性に認識させるべく思春期後に生えるものだという説が挙げられます。もうひとつは“陰毛は発情期のない人間が、異性を引き寄せるフェロモンを染みこませるための重要なパーツ”であるという説です。

 性器周辺のアポクリン汗腺が発生させる分泌物は、分泌当初は無臭ですが、時間が経過すると匂いを放ちはじめます。縮れ毛の陰毛は直毛よりも多くの空気を絡め取り、匂いの元となる菌を増殖させることで、匂いをこもらせるのです。昨今では、匂いの発生源を絶ち清潔を保つ風潮があり、妊娠や出産に備えた“妊活脱毛”や介護を見据えた“介護脱毛”なる動きからアンダーヘアの脱毛が盛んになっています。

関連キーワード

関連記事

トピックス

デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
部下と“ホテル密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト/目撃者提供)
《前橋・小川市長が出直し選挙での「出馬」を明言》「ベッドは使ってはいないですけど…」「これは許していただきたい」市長が市民対話会で釈明、市議らは辞職を勧告も 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン
維新に新たな公金還流疑惑(左から吉村洋文・代表、藤田文武・共同代表/時事通信フォト)
【スクープ!新たな公金還流疑惑】藤田文武・共同代表ほか「維新の会」議員が党広報局長の“身内のデザイン会社”に約948万円を支出、うち約310万円が公金 党本部は「還流にはあたらない」
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《ほっそりスタイルに》“ラブホ通い詰め”報道の前橋・小川晶市長のSNSに“異変”…支援団体幹部は「俺はこれから逆襲すべきだと思ってる」
NEWSポストセブン
東京・国立駅
《積水10億円解体マンションがついに更地に》現場責任者が“涙ながらの謝罪行脚” 解体の裏側と住民たちの本音「いつできるんだろうね」と楽しみにしていたくらい
NEWSポストセブン
今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され史上初の快挙を成し遂げた大谷翔平、妻の真美子さん(時事通信フォト)
《なぜ真美子さんにキスしないのか》大谷翔平、MVP受賞の瞬間に見せた動きに海外ファンが違和感を持つ理由【海外メディアが指摘】
NEWSポストセブン
柄本時生と前妻・入来茉里(左/公式YouTubeチャンネルより、右/Instagramより)
《さとうほなみと再婚》前妻・入来茉里は離婚後に卵子凍結を公表…柄本時生の活躍の裏で抱えていた“複雑な感情” 久々のグラビア挑戦の背景
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志容疑者、14年前”無名”の取材者として会見に姿を見せていた「変わった人が来るらしい」と噂に マイクを持って語ったこと
NEWSポストセブン