芸能

『サクラ』『4マリ』交通事故連発に失望 超展開の狙いは?

展開に疑問の声が上がった『同期のサクラ』(公式HPより)

 最近のドラマでは、放送中や放送後にSNS上に視聴者の感想などが次々と書き込まれていく。制作者にとって耳なじみのいい声ばかりではなく、中には演出やストーリー展開への疑問や批判の声が上がることも珍しくない。今回、その対象となった2作品の“超展開”について、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 秋ドラマが軒並みクライマックスに差し掛かっている中、物議を醸している2つの作品があります。

その2作品は『同期のサクラ』(日本テレビ系)と『4分間のマリーゴールド』(TBS系)。両作ともにヒロインが突然交通事故に遭い、瀕死の重傷を負ったことに「ありえない」「これは反則」などと批判の声が上がっているのです。

批判の声が上がるのも無理はありません。『同期のサクラ』の北野桜(高畑充希)も、『4分間のマリーゴールド』の花巻沙羅(菜々緒)も、第1話から瀕死の重傷を負うことを明かしていて、視聴者は「なぜそうなってしまったのか?」とさまざまな予想をしていました。

 しかし、終盤に入って明らかになったのは、「ストーリーに無関係かつ突発的な交通事故」「加害者は初登場のキャラクター」。言わば、瀕死の重傷を負わせるためだけに用意された強引な筋書きだったのです。

 なぜ作り手たちは、クライマックス前に多くの批判を招き、評価を下げる強引な筋書きにしたのでしょうか?

◆重要ではない「昏睡状態になった理由」

関連キーワード

関連記事

トピックス

畠山愛理と鈴木誠也(本人のinstagram/時事通信)
《愛妻・畠山愛理がピッタリと隣に》鈴木誠也がファミリーで訪れた“シカゴの牛角” 居合わせた客が驚いた「庶民派ディナー」の様子
NEWSポストセブン
米倉涼子(時事通信フォト)
「何か大変なことが起きているのでは…」米倉涼子、違約金の可能性を承知で自らアンバサダー就任のキャンセルを申し出か…関係者に広がる不安がる声
NEWSポストセブン
ドイツのニュルンベルクで開催されたナチ党大会でのヒトラー。1939年9月1日、ナチ・ドイツがポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が勃発した(C)NHK
NHK『映像の世紀』が解き明かした第二次世界大戦の真実 高精細カラー化されたプロパガンダ映像に映る国民の本音、老いて弱りゆく独裁者の姿
週刊ポスト
大阪・関西万博を視察された天皇皇后両陛下(2025年10月6日、撮影/JMPA)
《2回目の万博で魅せた》皇后雅子さまの気品を感じさせるロイヤルブルーコーデ ホワイトと組み合わせて重厚感を軽減
群馬県前橋市の小川晶市長(共同通信社)
「ドデカいタケノコを満面の笑顔で抱えて」「両手に立派な赤ダイコン」前橋・小川晶市長の農産物への“並々ならぬ愛”《父親が農民運動のリーダー》
NEWSポストセブン
萩生田光一元政調会長が幹事長代行へ起用(時事通信フォト)
《SNSで非難轟々》“裏金議員”萩生田光一氏が党執行部入りの背景 永田町関係者が明かす“総裁選での暗闘”と「香水がとてもいい香り」の珍評価
NEWSポストセブン
巨人の阿部慎之助監督(左)とDeNAの三浦大輔監督
セ2位DeNA・三浦監督は勇退で3位巨人・阿部監督は続投でいいのか? 御意見番・広岡達朗氏は「三浦は偉い」「阿部は三浦が辞めた意味すらわかっていないんじゃないか」
週刊ポスト
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(共同通信)
《やる気スイッチ講師がわいせつ再逮捕》元同僚が証言、石田親一容疑者が10年前から見せていた“事件の兆候”「お気に入りの女子生徒と連絡先を交換」「担当は女子ばかり」
NEWSポストセブン
滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月7日、撮影/JMPA)
《再販後完売》佳子さま、ブラジルで着用された5万9400円ワンピをお召しに エレガントな絵柄に優しいカラーで”交流”にぴったりな一着
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷が“即帰宅”した理由とは
《ベイビーを連れて観戦》「同僚も驚く即帰宅」真美子さんが奥様会の“お祝い写真”に映らなかった理由…大谷翔平が見計らう“愛娘お披露目のタイミング”
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《山瀬まみが7ヶ月間のリハビリ生活》休養前に目撃した“スタッフに荷物を手伝われるホッソリ姿”…がん手術後に脳梗塞発症でICUに
NEWSポストセブン
京都を訪問された天皇皇后両陛下(2025年10月4日、撮影/JMPA)
《一枚で雰囲気がガラリ》「目を奪われる」皇后雅子さまの花柄スカーフが話題に 植物園にぴったりの装い
NEWSポストセブン