一方、『4分間のマリーゴールド』も第1話から命の危機を見せていましたが、こちらは原作漫画の筋書き通り。忠実に世界観を再現しているのですが、作り手が原作を読んだとき、「この原作のドラマ化なら、第1話から死の危機を見せて視聴者を引きつけられるだろう」という狙いがあったことは想像に難くありません。

 つまり、「オリジナルでも原作のある作品でも、連ドラの作り手が考える手法は似ている」ということなのですが、それを「ご都合主義」と一刀両断するのは少し気の毒な気がします。連ドラは年を追うごとに録画視聴やネット視聴が増えて、視聴率につながるリアルタイム視聴をしてもらうことが難しくなりました。少しずつ視聴率以外の指標も採り入れられはじめていますが、まだ十分とは言えず、作り手たちも仕事として連ドラを手がけている以上、強引な筋書きを使ってでも結果がほしいのです。

 ここで挙げた2作以外では『ニッポンノワール ―刑事Yの反乱―』(日本テレビ系)も、「主人公たちが警察の地下組織『ニッポンノワール』に人体実験されてしまう」というアニメや特撮のような筋書きを採用していました。「何話もかけて積み重ねてきた謎を超越していく」という手法は劇薬である反面、ネットでバズる可能性があるだけに、賛否はさておき今後も見られるのではないでしょうか。

【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。

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