◆第4位
「俺はね、風には逆らわないようにしているんだよ。風に当たると疲れちゃうから」 『男はつらいよ 拝啓車寅次郎様』(第47作、1994年)
甥っ子の満男(吉岡秀隆)は浅草の靴メーカーに就職。寅さんは琵琶湖で撮影旅行をする人妻の典子(かたせ梨乃)と知り合う。寅さんと満男のはかない大人の恋物語が繰り広げられる。
「けがをしたかたせ梨乃さんとの宿屋でのセリフ。談志の名言『人生成り行き』と同じ言葉。疲れちゃうからというあたりが照れ隠しのようでたまらない」(志らく)
◆第5位
「酔っ払ってつくったんだもの、俺のこと。真面目にやってもらいたかったよ」 『男はつらいよ』(第1作、1969年)
さくらに見合い話が持ち上がり、兄の寅さんが付き添う。酔っ払った寅さんが見合いを台無しにし、そのことでおいちゃんと大喧嘩になってしまう。
「父の不貞でできた自分を、『真面目につくってくれなかった』と見合いの場で愚痴を言う。くだらなさと正義がごっちゃになっているのがすごい」(志らく)
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映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』
新たに撮影された今を描く映像と、4Kデジタル修復されて蘇る寅さんが物語を紡ぐ最新作。2019年12月27日(金)全国ロードショー。監督/山田洋次
『男はつらいよ 復刻“寅んく” 4Kデジタル修復版ブルーレイ全巻ボックス(51枚組)』
初のブルーレイ化でお家に寅さんがやってくる! 2019年12月25日(水)リリース、19万円。発売・販売元:松竹
※女性セブン2020年1月1日号