国内

安倍首相夫妻に対し「楽しく仲良くおままごと」と高評価

評論家の小沢遼子氏(時事通信フォト)

 憲政史上最長の在任期間となった安倍首相。褒められると喜ぶが、厳しい批判には「オレは何も悪くない」と耳を塞ぐ。

 ならば、褒めて褒めて褒めちぎろうではないか。そうすれば、褒められることが大好きな安倍首相にも、国民の本当の声、怒りや不満が届きくかもしれない。そこで、評論家の小沢遼子氏に安倍首相と昭恵夫人を褒めてもらった。

 * * *
 安倍首相の夫人、昭恵さんはファーストレディという“主演女優”になれたことを本当に喜んでいるように見えます。首相自身、夫人の言動をそのまま認め、放任されている。

 私は以前、佐藤栄作首相夫人の寛子さんと三木武夫首相夫人の睦子さんにお会いしたことがあります。お二方ともとても毅然とされていたことをよく覚えています。一国の総理大臣の夫人たるもの、その自覚をもっておられるのだなと感じました。

 それと比べて昭恵夫人には毅然とした部分は見えてきません。むしろ、奔放にやりたいことをやって楽しんでおられる。森友学園との交流も何の躊躇もなくおやりになり、大騒動になりました。そんな首相夫人を官邸を始め安倍政権全体が尻拭いをしている。多くの官僚の方が様々な忖度を行ない、事実を隠蔽するなど、大変なご努力をされました。

 なのに昭恵さんが責任を問われることは一切ありません。直接非難されることもありません。記者会見もしないし、国会に呼ばれることもありません。そういうお立場で、ずっと“おままごと”をしてきたのが昭恵さんなのです。

 安倍首相の政治も、一種、おままごとのように見えます。本当に日本のことを考えておられるのか。ご自身のことばかり考えているのであれば、それはおままごと政治です。昭恵さんと一緒におままごとをしている安倍首相は、ご夫婦で仲良くされているという意味で、『楽しそうで、よろしいですね』と思って見ています。

※週刊ポスト2019年12月20・27日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

打撃が絶好調すぎる大谷翔平(時事通信フォト)
大谷翔平“打撃が絶好調すぎ”で浮上する「二刀流どうするか問題」 投手復活による打撃への影響に懸念“二刀流&ホームラン王”達成には7月半ばまでの活躍が重要
週刊ポスト
懸命のリハビリを続けていた長嶋茂雄さん(撮影/太田真三)
長嶋茂雄さんが病に倒れるたびに関係が変わった「長嶋家」の長き闘い 喪主を務めた次女・三奈さんは献身的な看護を続けてきた
週刊ポスト
6月9日、ご成婚記念日を迎えた天皇陛下と雅子さま(JMPA)
【6月9日はご成婚記念日】天皇陛下と雅子さま「32年の変わらぬ愛」公務でもプライベートでも“隣同士”、おふたりの軌跡を振り返る
女性セブン
(インスタグラムより)
「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画…直後に入院した海外の20代女性インフルエンサー、莫大な収入と引き換えに不調を抱えながらも新たなチャレンジに意欲
NEWSポストセブン
中国・エリート医師の乱倫行為は世界中のメディアが驚愕した(HPより、右の写真は現在削除済み)
《“度を超えた不倫”で中国共産党除名》同棲、妊娠、中絶…超エリート医師の妻が暴露した乱倫行為「感情がコントロールできず、麻酔をかけた患者を40分放置」
NEWSポストセブン
第75代横綱・大の里(写真/共同通信社)
大の里の強さをレジェンド名横綱たちと比較 恵まれた体格に加えて「北の湖の前進力+貴乃花の下半身」…前例にない“最強横綱”への道
週刊ポスト
地上波ドラマに本格復帰する女優・のん(時事通信フォト)
《『あまちゃん』から12年》TBS、NHK連続出演で“女優・のん”がついに地上波ドラマ本格復帰へ さらに高まる待望論と唯一の懸念 
NEWSポストセブン
『マモ』の愛称で知られる声優・宮野真守。「劇団ひまわり」が6月8日、退団を伝えた(本人SNSより)
《誕生日に発表》俳優・宮野真守が30年以上在籍の「劇団ひまわり」を退団、運営が契約満了伝える
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン
貴乃花は“令和の新横綱”大の里をどう見ているのか(撮影/五十嵐美弥)
「まだまだ伸びしろがある」…平成の大横綱・貴乃花が“令和の新横綱”大の里を語る 「簡単に引いてしまう欠点」への見解、綱を張ることの“怖さ”とどう向き合うか
週刊ポスト
インタビュー中にアクシデントが発生した大谷翔平(写真/Getty Images)
《大谷翔平の上半身裸動画騒動》ロッカールームでのインタビューに映り込みリポーター大慌て 徹底して「服を脱がない」ブランディングへの強いこだわり 
女性セブン
映画『八日目の蝉』(2011)にて、新人俳優賞を受賞した渡邉このみさん
《ランドセルに画びょうが…》天才子役と呼ばれた渡邊このみ(18)が苦悩した“現実”と“非現実”の境界線 「サンタさんを信じている年齢なのに」
NEWSポストセブン