芸能

美保純 『男はつらいよ』新作撮影で感じた渥美清さんの空気

50作目の新作に32年ぶりに出演(撮影/田中智久)

 2019年12月27日、22年ぶりに「男はつらいよ」シリーズの新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』(監督/山田洋次)が公開される。50作目の新作に、「タコ社長」の娘・朱美(あけみ)役として32年ぶりに出演する女優の美保純が、新作撮影の思い出を語った。

 * * *
 渥美清さん(享年68)の命日8月4日は私の誕生日なんです。しかも、私が最初に出演した「寅さん」の公開日も8月4日。だから、1996年に渥美さんが亡くなられてから、渥美さんのこと、寅さんのことは毎年思い出してきました。

 タコ社長の娘・朱美として『夜霧にむせぶ寅次郎』から7作品に出演した「寅さん」は、自分にとって女優人生のターニングポイントになったシリーズですしね。もし今回の50作目に呼んでもらえなかったら、すごく落ち込んだと思いますよ。わだかまりを抱えたまま女優人生を終える羽目になったんじゃないかな(笑い)。

 新作の撮影のために約30年ぶりにとらや(第40作から「くるまや」に変更)のセットに入ったとき、嬉しかったですねえ。最初の出演時にセットに入ったときは親戚に呼ばれたような感じがしましたが、今回も久しぶりに実家に帰ったような感覚でした。

 団子屋はカフェに変わりましたけど、奥の茶の間や裏の狭い庭は昔のまんま。私の登場は裏庭からで、「そうそう、ここが私の定位置」って。あと階段!寅さんがあの階段を上る途中、フッと止まって手すりに手を添えて、何か言ったり、アクションしたりするじゃないですか。だから、あの階段の手すりが私にとっての神スポットで、あれを見ると、渥美さんや寅さんの思い出が蘇るんです。

関連記事

トピックス

球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン