ライフ

医者が選ぶ市販のかぜ薬は? 余分な成分ないものが高評価

医者はどんな市販薬を飲んでいる?(写真/PIXTA)

 普段でさえウンザリしてしまう、病院の長~い待ち時間。それが年末年始の休診前となれば、待合室は患者であふれ返るのが常だ。やっと診察が終わったと思ったら、今度は調剤薬局や院内薬局に長蛇の列ができる。

「暮れと年明けには、休み前にまとめて薬をもらおうとして患者さんが殺到するので、私たちもてんやわんやです。待合室がごった返して患者さんを普段の2~3倍の時間、お待たせしてしまうこともままあります」(病院スタッフ)

 元気になりたくて病院に行ったのに、処方薬をもらう頃にはますますグッタリ…。そうならないためにも、少しの不調ならドラッグストアで薬を買ってしのぎたいところだ。しかし、東京在住の主婦・鈴木愛子さん(54才・仮名)はこうため息をつく。

「24時間開いている薬局もあるので、いざという時に本当に助かります。だけど、市販薬は種類がありすぎて、正直どれを選べばいいのかわかりません。病院でもらった処方薬なら先生を信じてそれをのめばいいけれど、自分で選ぶとなると“この薬で本当に大丈夫?”と、少し不安になってしまいます…」

 たしかに、パッケージやCMの謳い文句だけで薬を選ぶのは、なんとも心もとない。 では、専門分野の医師たちが選ぶとしたら、どの市販薬を選ぶのか──。

内科医が使っている市販薬リスト

 かぜの患者を診察する側の内科医も、自分がかぜをひかないとは限らない。

「一日中病院にいて、しかも体調が悪い患者さんと、面と向かって接する機会が多いので、内科医はかぜをうつされやすい環境にさらされています。だから、“かぜかな?”と思ったら、なるべく早めに葛根湯と解熱剤を服用しています。私がいつものむ鎮痛剤・解熱剤は『タイレノールA』。成分がアセトアミノフェンだけで、総合感冒薬のようにいろいろな成分が混じっていない。よく効くうえ、余計なものを体に入れなくて済む安心感もあります」(都内の内科医)

 同じく内科医の近藤千種さんも、漢方と『タイレノールA』の合わせ技でかぜを遠ざけている。

「漢方は症状によって使い分けています。かぜのひき始め、熱っぽくて体がゾクゾクするなと思ったら『葛根湯エキス錠クラシエ』。寒気と体の節々の痛みがあって汗が出ない症状のかぜには『JPS麻黄湯エキス錠N』。どちらも私たちが病院で処方する同名の漢方薬と成分が近く、錠剤タイプもあってのみやすい」

※女性セブン2020年1月2・9日号

関連キーワード

トピックス

東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
渡邊渚さんの最新インタビュー
渡邊渚さんが綴る「PTSDになった後に気づいたワーク・ライフ・バランスの大切さ」「トップの人間が価値観を他者に押しつけないで…」
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
ルーヴル美術館での世紀の強奪事件は瞬く間に世界を駆け巡った(Facebook、HPより)
《顔を隠した窃盗団4人組》ルーブル美術館から総額155億円を盗んだ“緊迫の4分間”と路上に転がっていた“1354個のダイヤ輝く王冠”、地元紙は「アルセーヌ・ルパンに触発されたのだろう」
NEWSポストセブン
活動休止状態が続いている米倉涼子
《自己肯定感が低いタイプ》米倉涼子、周囲が案じていた“イメージと異なる素顔”…「自分を追い込みすぎてしまう」
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン
“ムッシュ”こと坂井宏行さんにインタビュー(時事通信フォト)
《僕が店を辞めたいわけじゃない》『料理の鉄人』フレンチの坂井宏行が明かした人気レストラン「ラ・ロシェル南青山」の閉店理由、12月末に26年の歴史に幕
NEWSポストセブン
森下千里衆院議員(共同通信社)
《四つん這いで腰を反らす女豹ポーズに定評》元グラドル・森下千里氏「政治家になりたいなんて聞いたことがない」実親も驚いた大胆転身エピソード【初の政務三役就任】
NEWSポストセブン
ナイフで切りつけられて亡くなったウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(Instagramより)
《19年ぶりに“死刑復活”の兆し》「突然ナイフを取り出し、背後から喉元を複数回刺した」米・戦火から逃れたウクライナ女性(23)刺殺事件、トランプ大統領が極刑求める
NEWSポストセブン
『酒のツマミになる話』に出演する大悟(時事通信フォト)
『酒のツマミになる話』が急遽差し替え、千鳥・大悟の“ハロウィンコスプレ”にフジ幹部が「局の事情を鑑みて…」《放送直前に混乱》
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン