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ヒゲダンはなぜ大ブレイクしたか 染み入る楽曲と硬派キャラ

月9ドラマで火がついたシングル「ノーダウト」(画像提供/ポニーキャニオン)

月9ドラマで火がついたシングル「ノーダウト」(画像提供/ポニーキャニオン)

 そんな中、彼らは2018年春、月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』の主題歌を書き下ろすことが決定。インディーズアーティストの月9主題歌起用は初めての出来事だった。その主題歌を表題曲にしたシングル『ノーダウト』でゲリラメジャーデビュー。同年秋に2曲のタイアップ曲を含む『Stand By You EP』をリリースする。

 表題曲「Stand By You」は手拍子や合唱できる箇所が織り交ぜられたグルーヴィなポップソングで、たちまちライブで大きな盛り上がりを見せる曲と化した。TVやインターネットというメディアだけでなく、ライブという生の現場を大事に育ててきた彼らは、音楽好きの若い世代やロックキッズはもちろん、カップルやファミリー、海外の音楽に精通しているリスナーからJ-POP好き、ファッションセンスに秀でた人々など、幅広く信頼を勝ち取っていった。

ヒゲダンを飛躍させたシングル「Pretender」(画像提供/ポニーキャニオン)

ヒゲダンを飛躍させたシングル「Pretender」(画像提供/ポニーキャニオン)

 さらなる飛躍を迎える準備が完全に整った状態で世に放たれたのが、2019年5月にリリースされたシングル曲「Pretender」だ。白黒つけることが難しい人間の複雑な感情を、歌詞でもサウンド/メロディでも丁寧に描いているミドルナンバー。

 劇場版『コンフィデンスマンJP』の世界観とシンクロするだけでなく、言葉にしにくい感情をダイレクトに丁寧に表現した同曲に多くの人が共鳴したからこそ、同曲はロングヒットにつながったのだろう。彼らがインディーズ時代から、じっくりと心の奥まで染み渡る音楽を大切にしてきた積み重ねがなければ、この快挙は成し得なかった。

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