箱根駅伝4連覇で胴上げされた原監督(2018年、時事通信フォト)
──4年後の第100回大会を節目に、という話も出ています。
「いやいや。それはそれ、これはこれと言うと冷たいと思われるかもしれないけど……今は彼ら(選手)のことをしっかりと見ないと。この問題は私に限ったことじゃないと思います。世の中のサラリーマンの方も、地方から出てきて、地元に残した親が老老介護になるというのは、この高齢化の現代の大きな問題だと思うんですよ」
2019年3月の活動報告会では、「3大駅伝制覇と箱根駅伝5連覇が叶ったら、監督業を去ろうかなと思った」と、初めて勇退の選択肢が頭にあることを明かした原監督。その裏には地元に残した両親への思いもあるのかもしれない。