国際情報

記者が目の前で見たゴーン氏会見 日本メディアには笑顔なく

ゴゴーン氏は身振り手振りを交えて2時間以上、語り続けた

ゴーン氏は身振り手振りを交えて2時間以上、語り続けた

 1月8日22時(日本時間)からレバノンで行われた、日産の元会長カルロス・ゴーン氏の記者会見。注目を集めたこの会見には世界から約80媒体のメディアが参加したが、その中で日本メディアは朝日新聞とワールドビジネスサテライト(テレビ東京)、そして本誌・週刊ポストとNEWSポストセブン合同の現地取材班の3媒体のみだった。本誌現地取材班の1人、ジャーナリストの宮下洋一氏は会見をどう見たのか。会見が行われたレバノンの首都・ベイルートからリポートする。

 * * *
 あっという間の2時間半だった。140人にも及ぶ記者たちがゴーン氏に詰め寄り、会場はカオス状態だった。この熱気は半端なかった。とにかく熱く、会見が続くにつれゴーン氏の顔もはっきりわかるほど上気していった。

 ゴーン氏が日本の司法をバッシングすることは、最初から予測できていた。会場に詰めかけたフランス、地元レバノン、アメリカ、イギリスをはじめとする海外メディアの報道陣は日本の司法に対して批判的な考えもあるからか、ゴーン氏に同情するような表情を見せる場面もあった。

 例えば、レバノンの報道陣はゴーン氏の地元愛を聞くたびに笑顔を作り、時折、拍手をし、日本での検察や司法制度に対して納得していない様子だった。彼らが会見の話を聞きながら寄り添うような姿勢を見せると、ゴーン氏はより強くトーンを上げて、嬉しそうに答えていた。

 フランスのメディアも、日本の司法制度の“被害者”だと主張するゴーン氏に同情を込めたような質問をする記者がいた。日本の司法に対しゴーン氏がどう思っているかについて、質問が次から次へと出てくる。そんなフランスメディアの質問が出るたびに、ゴーン氏は笑顔を見せた。

 フランスの大手テレビ局の質問が来れば、「オー、LCIか!」とニコリと笑って、長々と答えていた。彼の表情は、まったく疲れていなかった。解放感に溢れるこの状況で、むしろ生き生きとしているように見えた。やっと自らの思いを世界の報道陣を前に話ができるという気持ちが前面に出ていた。

 一方で、ゴーン氏が眉毛を歪めるほど険しい表情をする場面もあった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン