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内科医が実践するインフル予防策 「腹巻き」「紅茶うがい」

紅茶とはちみつは風邪にいいという

 たった5分の診療時間のために1時間近く待ち続け、副作用に耐えながら薬をのむ──もし日頃から健康に気をつけて病気になる前に防いでいれば、こんな煩雑な手続きはしなくてもいい。それでは、激務かつ病気にかかりやすい状況で働く医師たちはどう防いでいるのだろうか。その道のスペシャリストである医師に、病気を予防するべく、日々していることを聞いた。

◆内科医の最強免疫アップ術

 風邪やインフルエンザをはじめ、さまざまな体の不調に対応する内科医たちが口にしたのは、「免疫力」というキーワードだった。

「とにかく免疫力を高める生活を心がけています。女性は不調があって当たり前と思っている人もいますが、それは違う。体を冷やさないように気をつけて、体温を上げて免疫力を高めれば、不調はなくなります。そのためには睡眠をしっかりとることと、毎日お風呂に入ること。入浴は粘膜細胞にある繊毛を活性化させて、ウイルスなど悪いものを押し出す働きも高めてくれます」

 そう話すのは内科医でイシハラクリニック副院長の石原新菜さん。石原さんが加えて実践するのが「腹巻き」と「紅茶うがい」だ。

「腸は『最強の免疫器官』。とにかく冷やさないために24時間365日腹巻きをしています。さらに、紅茶うがいはインフルエンザ予防に非常に効果的。テアフラビンという紅茶ポリフェノールが、インフルエンザウイルスを短時間で無力化してくれます。同様の効果は緑茶のカテキンにも見込めるのですが、紅茶の方が無力化までの時間が早いことが研究によって明らかになっているのです」

 ちくさ病院の内科医・近藤千種さんは、「風邪かも?」と思ったらすぐにはちみつを摂ると話す。

「はちみつにはウイルスを撃退する力を持つ過酸化水素を発生させる合成物や抗菌物質が含まれており、医療行為の代替療法としてのエビデンスが数多く報告されています。特にはちみつコーヒーには、去痰薬以上にせきや痰を軽減したという報告もあるほどです」(近藤さん)

 免疫力を上げることは、風邪やインフルエンザのみならず、ノロウイルスなどほかの病気予防にもつながるだけに、参考にしたい。

◆脳神経外科医のストレッチ

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