トップアイドル・麻丘めぐみが微笑む(C)近代映画社

「全然(笑い)。私たちの頃は事務所から『男性タレントとは目を合わせるな』と言われていて、仕事中はそれを守っていたんです。そんな中で親交があったのはシンシア(南沙織)と美代ちゃん(浅田美代子)。3人とも年齢が近くて、スカウトされて歌手になった点も共通していましたから、たまに会うと将来への不安を話し合っていました」

 アイドルとしての日々に疲れた麻丘は21歳の時に引退。6年後にカムバックしてからは女優としてキャリアを重ねてきたが、今月発売されるベスト盤に29年ぶりの新曲『フォーエバー・スマイル』が収録されることになった。

「『疲れた時は休んでもいいから、好きなことをして進んでいこう』という、今の私の気持ちが反映された歌です。『左きき』の時のように、聴いてくださった方に元気を届けられたら嬉しいですね」

可愛い振り付けも一世を風靡した(C)近代映画社

16才、北海道で撮影された一枚(C)近代映画社

舞台や映画で今も活躍中(撮影/田中智久)

【プロフィール】あさおか・めぐみ/1955年、大分県生まれ、大阪育ち。3歳で子役として初舞台を踏み、その後はCMや雑誌のモデルとしても活躍。1972年『芽ばえ』で歌手デビューし、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。以後『わたしの彼は左きき』などのヒットを放つが、1977年に結婚のため引退。1983年に女優として復帰してからは、舞台やテレビを中心に多くの作品に出演している。2月4~25日まで『川中美幸特別公演』(明治座)に出演。

 1月29日に発売される『Premium BEST』は自身のレパートリーからセレクトした39曲に加え、松井五郎が作詞を手がけた29年ぶりの新曲『フォーエバー・スマイル』を収録。生産限定盤にはアイドル時代の貴重な歌唱映像を収めたDVDと、『近代映画』所蔵の写真や最新インタビューが掲載されたフォトブックが付属する。

◆写真/近代映画社 撮影/田中智久 取材・文/濱口英樹

※週刊ポスト2020年1月31日号

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