「中国ではツケ払いが普通だが、多くの取引先が支払いを渋っている。どの店も客が来なくてガラガラだから金がない。“肺炎騒ぎが収まるまで支払いを待ってくれ”というが、果たしていつになるか。下手に催促すると“お前ら市場の人間がウイルスを出したせいでこんなことになったんだろ!”と逆ギレされてしまう。そうするとこちらも言い返せない。
このままではこの街の飲食業に関わる業者はみな倒産してしまうかもしれない。どうすればいいのか……」
出口が見えないパンデミックの中、武漢の窮地はまだまだ続きそうだ。
※週刊ポスト2020年2月14日号