チームの世代交代をすすめているプロ野球・北海道日本ハムファイターズ。2020年シーズンへ向けて、たとえ全国に知られる甲子園のスター出身でも、安泰とはいえないスタメン争いが待ち構えている。そのためには、ポジションを変える覚悟を迫られるかもしれない。
巨人から三塁手のビヤヌエバ(28)を獲得。昨季チーム最高打率の近藤健介(26)が4割超えの出塁率を生かすためにDHに回るケースが増えてくる。3年目を迎える清宮幸太郎(20)は中田翔(30)が守る一塁ではなく、左翼の定位置を台湾の至宝・王柏融(26)と争うことになる。
「清宮はこの2年間、ケガに泣かされ、そこまでの数字を残せていない。今季は勝負の年になる。レフトが打撃に一番影響しないと思うが、王の壁は高い。台湾での成績を考えれば、2年目の今季はいい成績を残してくるだろう。チームの浮き沈みは清宮にかかっている」(野球評論家の杉本正氏)
昨季は清宮と同学年のヤクルト・村上宗隆(20)が36本塁打を放ったことで奮起が期待されている。
「おっとりした性格で危機感が薄いと言われてきた。今季から清宮付きの番記者もいなくなり、もはや特別な存在ではない」(日本ハム担当記者)
※週刊ポスト2020年2月14日号