映像が思ったより粗かったという例では、こんな落とし穴もある。定年退職後は最新電気製品をチェックするのが趣味だという60代男性は、前方に急に割り込んで走り去った自動車のナンバーを撮り逃してしまった。
「360度レンズが2つついた、〈720度全天球レンズ型〉を購入したんですが……。危険な運転をした自動車のナンバーを確認しようとしたら、思ったより不鮮明でした」
最新機種だからと過信してはいけない。
「〈720度全天球レンズ型〉と言われると、死角が全く無いようですが、じつは広い範囲を撮れる分、画質が落ちます。画素数や解像度がよっぽど高い機種じゃないと、細部までは撮れないことが起こり得ます」(自動車パーツ会社の役員)
ドラレコが強い味方、大きな安心であるのは間違いないが、その機能の長所と短所はきちんと把握しておきたいところだ。
※週刊ポスト2020年2月14日号