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Twitterでマルチ投資詐欺が蔓延 被害者には中学生も

SNSきっかけのマルチ投資詐欺被害者が低年齢化

SNSきっかけのマルチ投資詐欺被害者が低年齢化

 スマホが当たり前にあり、SNSでの交流をリアルと変わらない感覚で受け取っている子供たち。彼ら、彼女たちは何かを知りたいときはネット検索で情報を得るのだが、GoogleではなくSNSで検索するのを好む。それゆえに、SNSに潜む大人の悪意によって被害に遭いやすい現実もある。ライターの森鷹久氏が、中学生がTwitterでアルバイトを探しているつもりでマルチ被害に遭ったケースをレポートする。

 * * *
 千葉県在住の主婦・広岡美知子さん(仮名・40代)が興奮気味に訴える。

「娘名義の通帳の記帳にいったところ、今年に入って週に一度以上のペースで不可解な出金があることに気がつきました。1月に計6万円、2月に入ってからも計2万円。最初は夫が小遣いに困って勝手に引き出しているのでは?と疑ってしまって…」(広岡さん)

 広岡さんの娘は中学二年生。娘名義の通帳は、娘が小学校に上がる頃に作ったものだ。広岡さんが毎月5千円前後、余裕のあるときは数万円を入金、制服や参考書を購入する場合には適宜引き出したり、残高は40万円前後あった。通帳とカードは、印鑑と同じ引き出しに入れてあり、家族の誰もがありかを知っていたが、カードの暗証番号を知るのは広岡さんと夫のみ。しかし夫は否定するばかり。

「そこで夫が娘の部屋を調べたところ、何枚ものiTunesカード、通販サイトのギフトカードが見つかりました。お金を勝手に引き出して、携帯電話を使って欲しいものを買っているに違いない、そう思って娘に問いただしたんですね……」(広岡さん)

 当初娘は「知らない」といって下を向いたままだったが、突如堰を切ったかのようにワンワンと泣き出し「盗られた」と漏らしたのである。

「頭をよぎったのは”いじめ”です。現金ではなく、ギフトカードを持って来させるのか、そう思ったんです。でも違いました」(広岡さん)

 観念した娘が広岡さん夫妻に見せてきたのは、娘が使っているTwitterのアカウントだ。そこには「中学生でも稼げる」などといった投稿を行なっているユーザーと娘のやり取りであった。

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