同じような事件は他の都市でも起こっており、今年に入って、上海の病院で末期がんの患者の娘が医師と口論になり、医師に花瓶を投げつけて、けがをさせる事件が起きている。
中国人民大学ジャーナリズム大学院が過去10年間の中国各地の報道をもとに調べたところ、患者や患者の親族・関係者による医療スタッフに対する暴力行為に関する記事は295件あったという。これらの事件で、362人の医師が負傷し、24人が死亡。これらの事件のうち99件で、ナイフなどの凶器が使用されたという。
中国政府は6月に施行される医療基本法によって、地域レベルの医療施設の開発を優先し、地域社会や貧しい遠隔地の医療従事者をより良く支援することを義務付けている。その一方で、医療スタッフの安全と尊厳の重要性を強調し、法的保護を受ける権利があり、脅迫されたり、危害を受けたりした場合は、厳罰をもって臨むことを明記している。