検査を受けようと考えている病院があれば、まずそのホームページを確認する。診察科の項目を見て、放射線科もしくは放射線部門があればCTやMRIを導入している。
「機器の紹介をしている病院は、使っているCTやMRIについて“知ってほしい”と思っている場合が多いので、情報をわかりやすく開示していると思います」(島村医師)
機器の精度によって診療報酬も変わる。
CTでは64列以上、MRIでは3.0テスラ以上の撮影に関しては施設基準が設けられており、診療報酬点数が段階的に設定されているのだ。CTでいえば最も古い分類(3列以下)が560点(3割負担なら1680円)、最新の機械(64列以上)が1020点(同3060円)と2倍近い差が生じる。
「性能の良いものを使っているので、保険診療の場合の値段が高くなるということです。何十年も前のCTと、最新式のCTとで、診療報酬が違うのは妥当と思いますが、患者さんも若干負担は増すことになります」(島村医師)
性能の違いと合わせて理解した上で、どこで受けるかを考えていきたい。
※週刊ポスト2020年3月20日号