芸能

56年前聖火リレー走った三遊亭小遊三、面倒くせぇなと思った

三遊亭小遊三は当時高3(写真/本人提供)

 56年前、1964年東京五輪の聖火リレーをかつて走った人のうちの一人に、高校3年生だった落語家の三遊亭小遊三がいる。聖火リレーの思い出を聞いた。

 * * *

【走った区間:10月7日 山梨県大月市 猿橋区間】

 高校3年の時に卓球部で主将をやっていたんだけど、突然、先生に「走れ」と命令されたものだから、面倒くせぇなと思ったよ(笑い)。でも当日は緊張もせず、もっと走っていたいくらい気持ちよかった。

 写真は、前のランナーに聖火をもらう時、たくさん煙が出たのに驚いている表情だね。

 家から離れたコースだったから、家族も誰も見に来なかった。兄貴と姉貴は働いていたし、おふくろは体の具合が悪いし、親父は家にこもっていた(笑い)。気の毒に思ったのか、姉貴が1000円と100円のオリンピック記念硬貨を買ってくれた。だけど噺家になりたくて家出資金を作るのに売っちゃった。オリンピックのおかげで噺家になれたと言えるかもね。

地元・山梨を走った(写真/本人提供)

●さんゆうてい・こゆうざ/1947年生まれ、山梨県出身。1968年、三代目三遊亭遊三に入門、1983年に真打ち昇進。同年より『笑点』に出演中。

※週刊ポスト2020年4月3日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
《スクープ》“連立のキーマン”維新国対委員長の遠藤敬・首相補佐官が「秘書給与ピンハネ」で税金800万円還流疑惑、元秘書が証言
NEWSポストセブン
2018年、女優・木南晴夏と結婚した玉木宏
《ムキムキの腕で支える子育て》第2子誕生の玉木宏、妻・木南晴夏との休日で見せていた「全力パパ」の顔 ママチャリは自らチョイス
NEWSポストセブン
大分県選出衆院議員・岩屋毅前外相(68)
《土葬墓地建設問題》「外国人の排斥運動ではない」前外相・岩屋毅氏が明かす”政府への要望書”が出された背景、地元では「共生していかねば」vs.「土葬はとにかく嫌」で論争
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
《雅子さま、62年の旅日記》「生まれて初めての夏」「海外留学」「スキー場で愛子さまと」「海外公務」「慰霊の旅」…“旅”をキーワードに雅子さまがご覧になった景色をたどる 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
《悠仁さまの周辺に緊張感》筑波大学の研究施設で「砲弾らしきもの」を発見 不審物が見つかった場所は所属サークルの活動エリアの目と鼻の先、問われる大学の警備体制 
女性セブン
清水運転員(21)
「女性特有のギクシャクがない」「肌が綺麗になった」“男社会”に飛び込んだ21歳女性ドライバーが語る大型トラックが「最高の職場」な理由
NEWSポストセブン
活動再開を発表した小島瑠璃子(時事通信フォト)
《輝く金髪姿で再始動》こじるりが亡き夫のサウナ会社を破産処理へ…“新ビジネス”に向ける意気込み「子供の人生だけは輝かしいものになってほしい」
NEWSポストセブン
高校時代の安福久美子容疑者(右・共同通信)
《「子育ての苦労を分からせたかった」と供述》「夫婦2人でいるところを見たことがない」隣人男性が証言した安福容疑者の“孤育て”「不思議な家族だった」
中国でも人気があるキムタク親子
《木村拓哉とKokiの中国版SNSがピタリと停止》緊迫の日中関係のなか2人が“無風”でいられる理由…背景に「2025年ならではの事情」
NEWSポストセブン
ケンダルはこのまま車に乗っているようだ(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《“ぴったり具合”で校則違反が決まる》オーストラリアの高校が“行き過ぎたアスレジャー”禁止で波紋「嫌なら転校すべき」「こんな服を学校に着ていくなんて」支持する声も 
NEWSポストセブン
24才のお誕生日を迎えられた愛子さま(2025年11月7日、写真/宮内庁提供)
《12月1日に24才のお誕生日》愛子さま、新たな家族「美海(みみ)」のお写真公開 今年8月に保護猫を迎えられて、これで飼い猫は「セブン」との2匹に 
女性セブン
石橋貴明の近影がXに投稿されていた(写真/AFLO)
《黒髪からグレイヘアに激変》がん闘病中のほっそり石橋貴明の近影公開、後輩プロ野球選手らと食事会で「近影解禁」の背景
NEWSポストセブン