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谷沢健一氏が語る56年前の聖火リレー 最後の1kmは全速力

習志野市を走る若き谷沢健一氏(提供/谷沢氏)

 2020年東京五輪には約1万人の聖火リレー走者が参加するが、1964年東京五輪では五輪史上最多の10万人が聖火リレー走者となった。高校生の時に聖火リレーを走った、野球解説者の谷沢健一氏が、当時の思い出を語る。

【走った区間:10月7日 千葉県習志野市 幕張~谷津区間】

 習志野高校2年の時、国道14号を約3キロ走りました。

 実は本番1週間前に校庭で練習したんです。同じ高校から20人ほど伴走者が選ばれていて、足並みを揃えるために、トーチの代わりにバットを持って校庭を走りました。左利きなのに、トーチを右手で持てと言われたのがきつかった。

 本番では伴走者とペースを合わせてゆっくり走っていたんだけど、途中で乗用車が並走してきて、窓から校長が「谷沢ぁ! もっと早く走れぇ!」って叫ぶわけ。それから残り1キロ余りは全速力。そのせいで伴走者の列も乱れてしまって。

 後で聞いたら、炎と煙を綺麗にたなびかせるために速く走らせたかったと。僕はそんな理由とは知らず「はい!」なんて威勢よく応えてね(笑い)。

当時は習志野高校の2年生(提供/谷沢氏)

野球解説者の谷沢健一氏(提供/谷沢氏)

●やざわ・けんいち/1947年生まれ、千葉県出身。野球解説者。中日ドラゴンズの強打の左打者として1974年と1982年のリーグ優勝に貢献。2000本安打達成。

※週刊ポスト2020年4月3日号

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