さて、高松宮記念。
1200mのGⅠになって24回、とにかく一筋縄ではいかないレースだ。1番人気馬はオッズ1倍台だったことが3回あって1勝、2倍台は12回でやはり1勝のみ。5勝2着3回は、2番人気馬の4勝2着6回、3番人気馬の7勝2着4回に連対率で劣り、4番人気馬の5勝(2着2回)と同じ勝率。馬券圏内の3着内率を見ても、4番人気までは結果にほぼ差がない(5番人気になると極端に落ちている)。
ただし2、3着に人気薄(といっても2着馬は2年前の覇者だったのだが)が飛び込んで、3連単が449万円もついた昨年はともかく、実は上位馬総崩れということは少ない。2000年以降2018年までは、3着以内に4番人気までの馬が必ず2頭は入っており、馬連の万馬券は4回しかなかった。ワイドにしても昨年こそ1-3着と2-3着が高配当だったが、それ以前は万馬券が1回あるだけ。
つまり「上位拮抗」。人気上位4頭を1、2着に、3着にはそれに穴っぽい3頭を加えた60通りの3連単でどうか。3連単の発売が始まってから1万円に届かなかったのは、1、2、3番人気で決まった2回だけ。1頭でも4着以下がからめば、着順一つでそれなりの配当に巡り合える。
3着付けに母系が魅力のアウィルアウェイ、前走降着の憂き目にあったダイアトニック、重馬場歓迎というノームコアあたりを考えている。このうちパドック解説でそそられる馬がいたら、人気上位馬4頭への馬連とワイドも買っておくということでどうだろうか。
●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。