「文通でお互いのことを深く知り合っていくのが、ロマンチックで情熱的。手紙でハートマークを使っているんですけど、実際、物語のモデルとなったかたの手紙にも書いてあったんですよ。昭和初期なのに! 当時としては珍しいリベラルな考えを持った2人で、音楽が2人を結びつけます。『エール』は励ましあって夫婦で困難を乗り越えていこうというお話しなので、いま、コロナなどで大変な時代ですけど、このドラマを見てエールを送りあってみんなで乗り越えていこうという気持ちになっていただけたら」
◆練習を重ねた出演者たちが実際に音楽を披露
この作品に欠かせない音楽のシーンでは、出演者たちが実際に指揮や歌、楽器を披露するのも大きな注目ポイント。
「毎日といっていいくらい、誰かがお稽古をしています。歌がメインですけど、オルガンだったり、ギターだったり、いろいろな出演者さんが挑戦しているので、そこも見どころの1つだと思います。劇中ではいろいろな音楽が登場します」
◆音楽活動をしているリアルが生み出す説得力
山崎育三郎、森山直太朗、柴咲コウなど、実際に歌手活動をしている出演者が多いのも特徴的だ。
「音楽のドラマという説得力を出すためにも、お芝居はもちろん音楽もできるかたをキャスティングしました。例えば森山さんは音楽に対する姿勢も含めて、すごく誠実さが出ていて、藤堂先生の役にぴったりだなと思いますね」
※女性セブン2020年4月9日号