二階堂ふみ一覧

【二階堂ふみ】に関するニュースを集めたページです。

性加害報道があった榊英雄監督と園子温監督
園子温監督に性加害報道、映画カメラマンが明かす現場の実態「手を出しやすい環境」
 榊英雄監督(51)に続き、俳優の木下ほうか(58)も複数の女優に性的行為を強要していたとの疑惑が世間を騒がせる中、さらなる大物の名前が挙がった。“鬼才”とも称される、園子温監督(60)だ。 園監督は『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』など、数々の話題作を世に送り出し、カルト的人気をほこる。2012年には第68回ヴェネツィア国際映画祭コンペティションに出品された『ヒミズ』で主演の染谷将太(29)と二階堂ふみ(27)が最優秀新人俳優賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)を日本人で初受賞したことでも注目を浴び、ニコラス・ケイジを主演に迎えた2021年公開の『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』でハリウッドデビューも果たしている。 そんな国内外で一定の評価を得る園監督の“性加害”疑惑を『週刊女性』が報じた。「仕事をあげる」との誘い文句で女優を事務所に呼び出して性行為を迫ったとされている。この報道が事実だとすれば、榊監督と共通しているのは、監督という立場を利用していた点だ。 女優にとって「監督の立場」とはどういったものなのか。「監督は自身の作品のキャスティングに大きな権限を持っています。さすがに主演クラスが “鶴の一声”で決まるケースはなかなかありませんが、脇(役)の方だと、『この人でやりたい』という監督の意向で決まるケースは珍しくありません」 そう話すのは、榊監督の作品に数多く携わってきた映画カメラマンの早坂伸氏。監督が女優との接点を持つ場として、「ワークショップ」が利用されることもあるという。「著名な映画監督が開くワークショップは、演技や制作現場のことなどを学べるので人気ですが、一方で、監督に名前を覚えてもらえるチャンスの場でもありますので、受講者側から、ある意味、すり寄っていくこともあるわけです。監督側が女優の卵にそういうこと(性的搾取)をやろうと思えばできてしまう環境ではありました」 作品に出演したいという受講者の強い思いを、監督側が利用しているとすれば許しがたい行為だ。しかし一方で、女優側がそうした監督側の要求を受け入れてしまうケースもあり、問題を複雑にしている。「たとえ脇役でも出演したいという女優は山ほどいますし、それが名の知れた人気監督の作品であればなおさらです。ただ、そうした女優はフリーで活動していたり、所属事務所が小さければマネジャーが同行しないことも多いですから、監督側からすれば“手を出しやすい”相手なわけです。また、レイプのように明確な犯罪ではないケースも多いので、“被害”を受けた女優側も公に訴えることをしてきませんでした。それによって加害者は裁かれず、“業界の闇“は深まっていくばかりだったのです」 ところで園監督といえば無名女優たちを見出し、作品に出演させることで、多くの埋もれた才能を開花させてきたことでも知られる。「吉高由里子(33)や満島ひかり(36)、二階堂ふみなど、園作品への出演をきっかけに大きく飛躍した俳優・女優は少なくなありません。特に吉高は2006年の映画デビュー作『紀子の食卓』に出演するまではまったく無名の新人でしたが、同作でヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞するなど頭角を現し、今や誰もが知る国民的女優となりました。園監督の埋もれた才能を発掘する“眼力”は並大抵ではないのでしょう」(映画ライター) 園監督は今回の報道を受け、映像制作会社「シオンプロダクション」公式サイトに直筆の謝罪文(4月5日付)を掲載。騒動を謝罪し「映画監督としての自覚のなさ、周りの方々への配慮のなさを自覚し、今後のあり方を見直したいと思っております」としたが、報道内容には事実と異なる点が多いとして「代理人を通じて、しかるべき措置をとって参る所存です」と争う姿勢を見せている。 ここにきて数多の“疑惑”が噴出する日本映画界。しかし明るみに出た今回の件ばかりでなく、闇の根は深いという。早坂氏は、日本映画界の構造にも問題があると指摘する。「プロデューサーや監督に権力が偏って存在しているということです。“枕営業”という言葉が妥当かはわかりませんが、そうしたことをして仕事をもらっていた女優がいなかったわけではない。ただ、問題は、一部の権力者たちがキャスティングという権限を性搾取に利用できると味をしめ、自分たちの思いのままにできると勘違いしたこと。それが榊の一件のように、一般の女優らに対しても性暴力が広がる原因となっています。腐ってますね。絶対に許してはいけないことです。内側から健全化していかないといけない。でないと、これからも同じことが繰り返されます」と憤る。 ネット上では一部で“仕事が欲しい女優と監督との間で合意があったとすれば問題ない”とする書き込みがあるが、早坂氏が指摘する通り、それは間違いだ。明らかに強い権限を持つ監督が、その立場を利用して女性にとっては不本意な性行為を要求してはならないという意識が、エンタメ界全体に必要だろう。「まず相談窓口を、いろんなところに設置しなきゃいけない。業界でも作らなきゃいけないし、制作会社ごと、プロジェクトごとに作ってもいいかもしれない。あとは業界でこういった性加害に関するガイドラインをしっかりと作っていくべきです」(早坂氏) 膿を出し切ることはできるのだろうか。
2022.04.06 17:30
NEWSポストセブン
女優としての貫禄を見せる一方で…(時事通信フォト)
ハジける松井玲奈 小説家、オタク丸出しYouTube…変幻自在の魅力
 前田敦子、大島優子、川栄李奈……。48グループ出身の女優たちは、すっかりドラマ・映画界に欠かせない存在となった。そんな中、いよいよお茶の間で本格ブレイクを遂げることが期待されるのが、2015年にSKE48を卒業した松井玲奈(29)だ。 7月13日スタートの新ドラマ『プロミス・シンデレラ』(TBS系、毎週火曜夜10時〜)で、松井は、二階堂ふみが演じるヒロインの恋敵という重要キャラを演じる。松井と二階堂は、昨年のNHK連続テレビ小説『エール』で姉妹役を演じただけに、この再共演は放送前から話題になった。 松井自身は、「二階堂さんとは朝ドラで仲の良い姉妹役を演じていましたが、今作では姉妹喧嘩ではなく、物語のスパイスになる火花ほとばしる恋のバトルを繰り広げることになります」とコメントを寄せている。 48グループの卒業生には、どうしても「元アイドル」のイメージがつきまとう。卒業後しばらくはアイドル時代のイメージから脱皮するために苦労するのだが、その点、松井は申し分ない。近年の彼女は、ますますハジケている。 SKE48在籍時は清楚なキャラで人気を集めていたが、大人しい彼女が実は変わった個性の持ち主であることは、ファンの間では知られた事実だった。好物は激辛料理で、アニメ、漫画、鉄道が大好き。さらにスニーカーも収集しており、自他共に認めるオタク気質だ。 今年1月に開設された公式YouTubeチャンネルの動画をひとつでも視聴すれば、松井のユニークさがわかるだろう。まず初投稿の動画「ミルクティーを作りながら『ガンダムSEED』と保志総一朗さんについて語る動画。」からすごい。 タイトルの通り、松井がミルクティーを作りながら、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』と声優・保志総一朗の魅力を早口でひたすら熱弁している。ほかにも“推し”の2次元キャラの誕生日ケーキを手作りしたり、ソシャゲのガチャを回して絶叫したり、松井のオタク丸出しっぷりが笑いを誘う動画ばかりだ。 そんな個性派だからこそ、執筆業との親和性も高かったのだろう。小説家として『カモフラージュ』『累々』(共に集英社)と2冊の著書があり、4月には初のエッセイ集『ひみつのたべもの』(マガジンハウス)を上梓した。 こう並べていくと手広く活動しているようだが、松井に複数回インタビューした経験のある映画ライターの磯部正和氏は、「硬派な方という印象があります」と語る。「以前のインタビューで、『自分にとって大切な場所』と女優業について話していた松井さん。フェミニンなルックスで明るい笑顔も魅力的ですが、役に対する向き合い方や、向上心など、真面目で硬派な一面が感じられます」 磯部氏が考える、女優・松井玲奈の魅力とは「芝居の対応力」だ。「SKE48を卒業後、2017年に公開された主演映画『笑う招き猫』では、金髪ショートヘアで口が悪い女漫才師という、これまでの松井さんにはなかったイメージの役どころを演じ、ダブル主演の清水富美加さん(現・千眼美子)とのテンポの良い掛け合いを見せました。メガホンを撮った飯塚健監督は、松井さんを『瞬発力がある』と称賛していましたが、対峙する相手との間や呼吸に素直に反応できるからこそ、製作陣にとっても非常に心強い存在なのではないでしょうか。 その後の作品を観ていても、NHK連続テレビ小説『まんぷく』ではヒロイン・福子(安藤サクラ)の学生時代の親友、『エール』では、二階堂ふみ演じる関内音の姉を好演しました。さらに強烈なキャラクターしか登場しないドラマ『浦安鉄筋家族』(テレビ東京)でも、佐藤二朗ら歴戦の個性派揃いのなか、まったく違和感なく作品に馴染む毒舌ウエイトレス役をけれんみなく演じました。 主演としての輝きはもちろんですが、ヒロインや主人公に深みを与える役、さらには作品にアクセントをつける強烈なキャラクターもしっかりと演じられるからこそ、出演作が途切れないのではないでしょうか。2021年11月には、初の単独主演映画『幕が下りたら会いましょう』の公開も控えていますが、主演、バイプレイヤーとして、今後も大いなる活躍が見込める女優さんだと思います」(磯部氏) マグマのような内面のエネルギーを女優業にひたむきにぶつけ、さらなる飛躍を遂げてくれそうだ。●取材・文/原田イチボ(HEW)
2021.07.12 16:00
NEWSポストセブン
戸田恵梨香、二階堂ふみ
戸田恵梨香vs二階堂ふみ 7月新ドラマ、恋多き女対決の勝者は?
 夏クールのドラマがこれから続々スタートする。中でも注目されている女優が戸田恵梨香(32)と二階堂ふみ(26)だ。 戸田は警察ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系・7月7日水曜夜10時スタート)、二階堂は『プロミス・シンデレラ』(TBS系13日夜10時~)に主演する。 ともにNHK朝ドラヒロイン経験者で、若手きっての演技派として知られるが、もうひとつの共通点は“恋多き女”ということだ。「戸田はかつて関ジャニ∞の村上信五(39)、松山ケンイチ(36)、綾野剛(39)らとの熱愛が報じられました。二階堂も過去に星野源(40)、菅田将暉(28)などと噂になっています。2人とも女優だけあって、一度好きになるととことんのめり込んでしまうタイプらしい」(芸能レポーター) 芸能界で一、二を争う華麗な恋愛遍歴の2人だが、戸田はここに来てそのイメージに変化が生じている。「戸田は昨年12月に松坂桃李(32)と電撃結婚。それ以来、戸田の人気は落ちるどころか高まるばかり。1月クールの『俺の家の話』(TBS系)の介護士役は“可愛すぎる!”と話題になった。家庭的なイメージが出たことで、CMオファーも殺到しているようです」(同前) 一方、二階堂が伴侶を見つけるのはまだまだ先のようだ。4月9日に出演した『徹子の部屋』(テレビ朝日系)では、黒柳徹子(87)に結婚について訊かれ、「全然現実味がない」「まだまだしたいことがたくさんある」と打ち明けた。「最近も二階堂は『週刊文春』で『おちょやん』に出演していた成田凌(27)と“自宅を行き来する関係”と報じられたばかり。成田は戸田の“元カレ”として知られているのですが……。まだまだ“恋愛至上主義”は続きそうです。仕事でも、昨年の朝ドラ『エール』で見せた歌唱力が評判になっている。今後はミュージカルなど歌声を活かす仕事もどんどんやっていくのではないか」 今クールの勝者はどちらか。※週刊ポスト2021年7月9日号
2021.06.30 11:00
週刊ポスト
二階堂ふみ
紅白司会絶賛の二階堂ふみ 衣装に隠された「動物愛」のメッセージ
 紅白歌合戦史上初となった無観客開催も、終わってみれば視聴率が40%の大台に2年ぶりに乗る及第点。それどころか、“例年よりよかった”という声が多く聞こえるのだ。「若手アイドルがベテラン歌手の後ろで踊ったりする無理のある演出がなく、純粋に歌を楽しめて満足でした! なんといっても紅組司会の二階堂ふみちゃん(26才)がすごかった」(50代女性) 確かに二階堂は、安定した司会に加え、白組司会の大泉洋(47才)との軽妙な掛け合い、そして氷川きよし(43才)とのコラボで『ホール・ニュー・ワールド』を歌い上げた美声と、まさに八面六臂の活躍だった。「司会抜擢はNHKからのラブコールでした。2018年の大河ドラマ『西郷どん』と、2020年の連続テレビ小説『エール』で、共に主人公の妻役を演じた二階堂さんですが、とにかく両方のスタッフから評判が高かった。それが紅白スタッフの耳に届き、抜擢したんです」(NHK関係者) もう1つ、今回の二階堂に注目が集まったのが、スタイリッシュに着こなした衣装だ。「紅組の司会者は女性らしさを際立たせるドレスやワンピースを着るのがこれまでの定番。しかし、二階堂さんは赤のパンツスーツで登場し、黒のジャンプスーツに着替え、ショートカットの髪形と相まって、スタイリッシュな雰囲気がとても素敵でした」(ファッションライター) 選んだブランドにも、実は意味があるようだ。「最後に着たのは、『ステラマッカートニー』のドレスでしたが、このブランドはレザーやファーなどを一切使用しない“アニマルフリー”の第一人者です。黒のジャンプスーツは『エリザベッタ フランキ』で、こちらもアニマルフリーのブランド。動物愛護の活動、特に保護犬や保護猫のボランティアに力を入れている二階堂さんの、動物愛を伝えるメッセージだったのでしょう」(前出・ファッションライター) 早くも司会続投の声まで上がる二階堂。次回の衣装には、どんな思いを込めるのか。※女性セブン2021年1月21日号
2021.01.04 15:55
女性セブン
『エール』大団円 記憶に刻まれる作品となった10のポイント
『エール』大団円 記憶に刻まれる作品となった10のポイント
 画期的と呼べる作品だった、と言えそうである。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が総括した。 * * * いよいよNHK連続テレビ小説『エール』も最終回。総出演のカーテンコールで音楽への愛とトリビュートを表現しながら幕は閉じました。振り返って、これほど波乱万丈だった朝ドラは初めてではないでしょうか? まず、働き方改革で土曜放送がなくなり初の「週5日」放送に。しかも、ベテラン脚本家の降板あり、志村けんさんのコロナ感染・逝去とショックは続く。放送開始後もコロナ禍による撮影中断2ヶ月半。撮影できなかった分は再放送に差し替え、という前代未聞の展開……。数々の過酷な試練にさらされたキャストやスタッフたち。その混乱や落胆はいかばかりだったか。しかしその分、こうも言えるのかもしれません。「作品も役者も磨かれていった」と。 画期的で見たことのない朝ドラになった本作の余韻を味わいつつ、ロスへ捧ぐ。『エール』の魅力ポイント10項目──。【1】徹底的に「役者」を見せつけた朝ドラ 物語は古山裕一という作曲家の人生が主軸。しかし撮影中断もあり、結果として物語が断片的にならざるをえなかった。それがむしろ、役者の力を際立たせることにつながったかもしれません。特に裕一を演じた窪田正孝と、妻・音を演じた二階堂ふみの演技力はアッパレ。窪田さんは「恥ずかしがり屋」を自称するだけあり自己を強く推し出すタイプでない。真面目で朴訥で人の良さがにじみ出るような静かな「受け芝居」で優しさ、抱擁力、受容力を見事に表現しました。 一方、音役・二階堂ふみは超個性的でガンガン押し出すタイプの役者。しかし、今回の役としては一歩下がる妻。裕一と音の二人の組み合わせ、その凸凹な夫婦は絶妙で見るたびに「足りないものを互いに持ち寄り、支え合っている夫婦」を実感させられた。その姿はコロナ禍に苦しむ人々の「エール」となり癒やしとなりました。【2】舞台さながらのライブ感覚 即興が生む面白さをここまで活かした朝ドラは初めて。吉田照幸監督が大切にしたのは、細かな演技指導よりも「ライブ感”です。芝居は動きまで細かく決めず、ある程度は役者さんに委ねて、ワンシーンを細かくカットせずに流れで撮影しています。もう一つは、お約束をなるべくやらずに、“ひとひねり” する」(番組公式HP)と監督自ら方法を語っています。テレビドラマでありつつも舞台的なやりとり、その場で生まれるインプロヴィゼーションのみずみずしさ、躍動感が存分に楽しめました。【3】音楽への愛が全体を貫き、重要な転換点として機能 柴咲コウ、薬師丸ひろ子、二階堂ふみ、山崎育三郎、森山直太朗、宮沢氷魚……それぞれが劇中で歌う。その歌が転換となって物語が次へ展開していく。理屈を超えて心を揺さぶる音楽が人々を再生し、視聴者を感動させました。根底に「頭はダメと言っても心はいいと言っている」というセリフが象徴するような「音楽の力」が横たわっていました。【4】男たちの友情を描くことに成功 朝ドラの主人公は女性が多いが、今回は男性の主人公。その裕一に加えて“福島三羽ガラス”──鉄男役の中村蒼、久志役の山崎育三郎と男優たちが揃い互いにかけがえのない絆を感じさせ、作りモノではない友情がひしひしと伝わってきました。【5】シビアさと笑いの混在 戦場シーンのシビアさたるや、息を呑むほど真に迫っていた。その一方、かけあい漫才やコントを彷彿とさせるシーンも多々あり、遊び心に満ちた演出が随所に仕込まれていた。無理に笑わせようとする制作側の意識が見えると逆に視聴者は白けてしまう。しかし『エール』は、コメディ然とした作りではなくしかし結果としてふっと笑わされる秀逸な仕上がり。朝ドラにありがちな優等生的真面目さ、説教的な堅苦しさをぶっ飛ばすことに成功しました。とはいえ軸は崩れずにきちっと抑えたバランスが見事でした。【6】一人一人登場人物を大切に回収 母光子(薬師丸ひろ子)が亡くなっていることをさりげなく描き遺品のロザリオに語りかけたり、藤堂先生(森山直太朗)のお墓にお参りしたり。小山田先生(志村けん)が亡くなる直前に裕一に宛てた手紙が届けられたり。一人一人をおざなりにせずきちんと回収していくことでドラマの登場人物への愛を感じさせてくれました。【7】声優の力を見せつけた 音楽をテーマとしたドラマだけに「音」の使い方も優れていました。特にナレーションを担当した声優・津田健次郎の技術、また吹き替えだけで1人4役を演じたシーンも話題を呼び、まさしく音の力を印象付けました。【8】オープニングも最終回も自由奔放 初回のプロローグは朝ドラ史上初の紀元前1万年から始まり夫婦が原始人として登場。一方、戦場シーンの数日間は主題歌なしのオープニング、そして最終回のカーテンコールまで。朝ドラの枠を飛び超えていく型破りな演出が新鮮な驚きをもたらしました。【9】コロナ禍の「今」にきっちりシンクロ コロナ禍で来年のオリンピック開催も不安視される状況下、ドラマでやたら「五輪万歳」と持ち上げられるのには抵抗がある──そうした世の中の空気を読んでのコンパクトな表現が冴えていた。裕一の元に東京オリンピックの開会式の入場行進曲を作曲してほしい、という依頼が舞い込んでから、1964年の東京オリンピック開催という大イベントまでを短い時間内に描き上げまとめた。何より、今の状況と視聴者の気持ちに併走していく現在進行形のドラマ作りにマル。【10】監督が脚本も手がけたゆえの一貫性「視聴者の方々にエールを送り、『自分も頑張ろう!』と元気を出してほしい」という吉田監督の思いが特に後半、脚本と一体となって結晶化していた。偶然ではあっても脚本と演出が一人の人の手になったことで、最終的にブレのない着地ができたのでしょう。コロナの時代と共に記憶に刻まれる朝ドラ作品になったと思います。
2020.11.27 16:00
NEWSポストセブン
濡れ場で“圧勝”だったという二階堂ふみ
二階堂ふみ 朝ドラ『エール』での役作りには本当に唸らされる
 視聴者の心を掴むという点において、時間はさほど大きな要素ではないのかもしれない。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析した。 * * * 何かが違う。これまでの朝ドラとは何かが。いったいどこが違うのでしょうか? NHK朝ドラといえば月曜~金曜の朝8時から15分間、生活の中での楽しみを提供してきました。人情の機微、ちょっとしんみりしたり笑いがこぼれたり。肯定感が土台となった良作であれば、それでいい。大作映画ではないし深い感動を求めるのは筋違い──多くの人がそう思い込んできたのかもしれません。 しかし、今放送中の『エール』はこれまでと何かが違う。たとえ15分という短い時間であっても、1時間2時間も視聴したような深淵さを感じる時がある。見終わってからシーンを思い出したり、余韻を味わったり。まるで映画にも匹敵する奥行きのある世界を見たような……。 もちろんこれまで優れた朝ドラはたくさんありました。実在の人物の波乱万丈の人生を描いた『カーネーション』や『あさが来た』等は視聴者に大きな満足感を与えました。しかし、今回ほど静かにじわりじわりと視聴者の心に分け入り、染み入ってくるようなテイストは初めてではないでしょうか? オープニングの独特な演出も話題になりました。第88話(10月14日)~第91話(19日)、そして第95話(23日)と、冒頭の主題歌が流れずにいきなり物語に入った。タイトルバックも主題歌もない日が続くと、それはひとつのトーンというか独特な空気となります。視聴者にとっても初めての経験で、ドラマ内の戦時中~敗戦時の重苦しい空気を正面から共有する結果になりました。 その演出意図について脚本・演出の吉田照幸監督は、「尺の問題です。撮れ高がたくさんあったので、どうしても切れませんでした」と説明。そう、「絶対に使わなくてはならない」「編集して切ることができない」と監督に思わせるような切迫した演技を役者たちが見せつけた、ということではないでしょうか。 主人公・古山裕一を演じる窪田正孝さんの激しい慟哭。自分の作った音楽が人々を戦争へと駆り立てた、という自覚。負い目。後悔。苦しみ。「音楽が憎い」という裕一の叫びが視聴者の胸にも突き刺さってくる。重たい沈鬱の中にいる夫を静かに受け止める妻・音の姿も、実に印象的でした。音役の二階堂ふみさんの演技は揺るぎなく、セリフのない間でもその横顔はたくさんのことを物語っていました。 一つの山場を迎えた10月21日93話。静かでBGMもほとんどない。どれくらい静かかと言えば……曲が書けなくなってしまった裕一に対して、「少しは食べないと」と夜食を運んできた音。「曲が書けない、どうしても書けない」と裕一が言う。「もう、自分を許してあげて」と音。「いいのか」と問う裕一。 音はただ静かに裕一の前髪に触り、左右に少し分け、頬に触り、抱きしめる。3分ほどの間にセリフはたったの二言、三言。しかし、裕一が少しずつ再生していくプロセスが確かに見えた。 疲れ切って寝てしまった裕一の脇で、出来上がった『とんがり帽子』の楽譜を見ながら、音は歌を口ずさむ……。それだけで「大きな転換点」がしっかりと描き出されていました。表情やしぐさ、まなざし、佇む姿によって多くのことが語られ、裕一と音の気持ちがヒシヒシと伝わってきました。余白があればあるほど、視聴者はたくさんのことを感じ取る。これまで見たことのない朝ドラの魅力。それは静けさの中の「豊かさ」でした。 窪田さんの演技力も凄いのですが、音を演じる二階堂さんの役作りには本当に唸らされるものがあります。 若い頃の音は躍動感に溢れ、どんどん前に進んでいく積極的な性格でした。しかし、結婚・出産を経てからは、包み込むような温かさが滲み出ていて他を受け止める包容力もぐんと増している。一人の女性の成長ぶりと変化、成熟を説明ではなく表情やふとみせるしぐさや瞳でしっかりと描いています。コロナ禍によって撮影が中断した間も二階堂さんはきっと、内面で音を育て続け磨いてきた、としか思えない。 しかも、「静か」だけではないのが音の面白さ。裕一にメロディの一部がひらめいた時、爆発したように天へ向かって絶叫し、庭の畑をジャンプして飛び越え裕一に抱きつき押し倒しました。弾ける力も生半可ではない。全身で喜びを体現する演技は、生きるエネルギーそのもの。静けさとセットになってメリハリが効いています。 一方で、このドラマの戦争の描き方について「史実と違う」「美談にしている」という批判も目にする昨今。しかし、史実をそのまま再現するのではなくフィクションとして膨らませるのがドラマの役割。要は「何を伝えるのか」ということでしょう。裕一と音、かけがえのない夫婦の姿を見せてくれる今回の朝ドラ。新感染症の影響に苦しむ多くの人々にとって、本当のエールとなっているようです。
2020.10.24 16:00
NEWSポストセブン
放送再開後はどんな演技を見せてくれるか(時事通信フォト)
『エール』ヒロイン・二階堂ふみに後輩女優たちが憧れる理由
 NHK連続テレビ小説『エール』が、9月14日より放送再開する。同ドラマのヒロイン・古山音(こやま・おと)役を演じているのは、女優の二階堂ふみ。戦前〜戦後の日本を舞台に、音楽の力で人々に元気を与えようとする夫婦を俳優・窪田正孝とともに演じている。 二階堂といえば、宮崎あおいや蒼井優らと同じくもともと“サブカル女優”という一面があった。『ヒミズ』や『地獄でなぜ悪い』など“鬼才”園子温監督にミューズとして見出されたほか、1990年代サブカル漫画家の筆頭とも言える岡崎京子の傑作を原作とした『リバーズ・エッジ』で主演を務めたことも記憶に新しい。 エッジの効いたクリエイターの作品にピタッとはまる一方で、朝ドラのような万人に広く愛されることが求められる場にも身を置けるのが二階堂の強みだ。2016〜2017年には人気バラエティ番組『ぐるナイ』(日本テレビ系)の名物企画「ゴチになります」にレギュラー出演し、お茶の間での知名度を一気にアップさせた。また、昨年公開され大ヒットした映画『翔んで埼玉』でのコミカルな演技も話題になり、メジャーとサブカルの、まるで両極端を自由に行き来するような振り幅の大きさに驚かされる。 邦画界に注目してきた映画ブロガーのCDB氏は、二階堂が持つプロデュースセンスをこう称賛する。「2018年に『リバーズ・エッジ』が映画化されたとき、行定勲監督に会って依頼をしたのは、実は二階堂ふみさん本人なんです。『女優が監督を指名する』という通常と逆のケースですが、彼女はこの作品のために水面下で動き、主題歌を担当した小沢健二や、原作者である岡崎京子にもプライベートで会っている。正式にクレジットはされていませんが、半ばプロデューサーの仕事を果たしており、彼女なくして映画は実現しませんでした」 もともと原作漫画のファンだった二階堂は、難航する映画化プロジェクトを実現させるべく、自ら動いてクリエイターたちと対話したことをファッション誌『Numero TOKYO』のインタビューなどで明かしている。それだけ情熱を持って『リバーズ・エッジ』という作品に臨んだということだろうが、いくら情熱があろうと、同じことができる役者はたしかに希少な存在だろう。CDB氏は、二階堂の魅力についてこう分析する。「二階堂ふみさんが日本でズバ抜けているのは、そうしたセルフプロデュースの力、広い視点から社会と作品を見る力です。『ぐるナイ』のレギュラーを受けた理由も『知名度を上げたい』、卒業した理由も『女優に専念したい』と、おそらく自分で決断しており、はっきり自分の意志を言葉にします。小泉今日子さんが女優からプロデューサー業に転じましたが、小泉さんと『ふきげんな過去』で共演した二階堂さんにも若くしてそうしたセンスがある。広瀬すずさんをはじめ、彼女への尊敬と憧れを隠さない後輩女優が多いのも、そうした自立心、考える力への憧れだと思います」(CDB氏) ところで二階堂は2013年、「不思議ちゃん・天然ちゃんイメージは脱却できたから、そろそろサブカルとかこじらせっていう類のイメージを脱却したいな☆」とツイートしていた。こじらせはともかく、二階堂が“サブカル”と評されることは今も多い。 とはいえ、二階堂のことをサブカルと呼ぶ人々も『エール』や『ぐるナイ』出演について全く知らないわけではないだろう。“サブカル”のイメージを強く持った上で、超メジャーにも自分をぴったりはめていける。そんな離れ業を可能にしているのが、卓越した客観視の力なのかもしれない。●取材・文/原田イチボ(HEW)
2020.09.12 16:00
NEWSポストセブン
羽生結弦や二階堂ふみも 外国の特派員らを唸らせた英語会見
羽生結弦や二階堂ふみも 外国の特派員らを唸らせた英語会見
 外国人特派員らで構成される日本外国特派員協会(FCCJ)では、政財官界や芸能界のさまざまな人が会見する。会員も450人が海外メディアの特派員、世界が興味を持つことをテーマに会見が行われ、司会進行から質問まで英語で行われることも多い。そんな場で流暢な英語を披露したスポーツ選手や芸能人を、紹介する。■フィギュアスケーター・羽生結弦(2018年2月27日) 平昌五輪フィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇を達成。会見冒頭のスピーチのみならず、随所に英語を交えて話した。「北朝鮮の選手を日本に招待して一緒に滑ることは?」と聞かれ、「難しい質問」としたうえで、「スケートの仲間であることは絶対に確かなこと」と答えた。■女優・二階堂ふみ(2016年6月13日) 小泉今日子とダブル主演の映画『ふきげんな過去』のPRで登場し、慶應大学時代にニューヨークへ短期留学した経験から流暢な英語で挨拶。通訳が「私も大変緊張しております。この映画を皆さまどう思われましたか?」と“日本語”に訳して大いに盛り上がった■俳優・鈴木亮平(2014年8月7日) 高校時代に1年間アメリカに留学し、オクラホマ州の牧場で過ごした売れっ子俳優は、映画『TOKYO TRIBE』の園子温監督や共演の竹内力について聞かれ、英語で答えた後に自ら日本語に訳して喝采を浴びた。いずれ、ハリウッド俳優の夢を叶える日が来るかもしれない。■ミュージシャン・野田洋次郎(RADWIMPS)(2015年5月27日) 主演映画『トイレのピエタ』の会見で、6歳から約4年間をアメリカで過ごした野田は質疑応答をすべて英語で行なった。外国人歌手との仕事やバンドの海外ツアーを通じて語学スキルを維持、映画『君の名は。』の主題歌『前前前世』の英語詞も野田が手掛けている。■写真/FCCJ※週刊ポスト2020年9月4日号
2020.08.29 07:00
週刊ポスト
NHK朝ドラはリハなし進行、大河は「合戦シーン」に難題
NHK朝ドラはリハなし進行、大河は「合戦シーン」に難題
 テレビドラマの撮影が再開されたが、現場での「新撮影ルール」には役者もスタッフもてんやわんやになっている。〈出演者同士の距離は基本的に2メートルを守る。2メートルを越えて接近する芝居は限定的に行ない、出演者の同意を得る〉〈衣装等の身に着ける衣服は使い廻しをせず、利用の都度、必ず洗濯する〉〈複数の出演者およびスタッフが触れる備品、ドアノブ等は1時間に1回以上消毒する〉 NHKが5月27日に公表した『新型コロナウイルス感染を防止するためのドラマ制作マニュアル』には、詳細な感染防止策が列挙されている。「産業医科大学の監修を受けて作成したもので、局内の全てのドラマがこのルールで撮影されている。決まり事が多いので、ワンシーン撮るのも一苦労です」(NHK関係者) 6月16日に約2か月ぶりに収録を再開した朝ドラ『エール』の現場ではこんなことが。「出演者はみな本番直前までフェイスシールドの着用が義務づけられていて、リハーサルもやりづらそう。窪田正孝さんと二階堂ふみさんの主役夫婦が密着するシーンも脚本の変更でだいぶ減りました。どうしても削れない夫婦のハグシーンなどはリハなしでやる。『プレッシャーがすごい』と窪田さんも苦笑いでした。 シーン切り替えに伴う衣装替えもスタイリストの手を借りず、基本的に一人でやってもらっています。女優さんはメイクさんとの接触時間を減らすために、下地を自分で塗ってからスタジオ入りをお願いしている。二階堂さんはメイクの勉強までしていて大変そうです」(別のNHK関係者) 大河ドラマ『麒麟がくる』は6月30日に撮影が再開する予定だが、見どころである「合戦シーン」に難題が浮上している。「エキストラの数を従来の3分の1程度にまで減らすそうですが、人数が少ないと、引いたアングルでは迫力が欠ける。なるべく出演者の寄り(アップ)のシーンを増やす方向だと聞いています。長谷川博己さんのファンは嬉しいかもしれませんが、顔の表情だけで迫力を出さなければならないから、演じる役者さんは大変ですよ」(別のNHK関係者)※週刊ポスト2020年7月10・17日号
2020.06.30 16:00
週刊ポスト
浅野忠信
浅野忠信、コロナを恐れすぎて主演映画の企画ストップ
《今まで参加した作品の二次使用料とか俳優ももらえるといいのになあ こういう時に困ってる同業者の少しでも支えになると思うんだけどなあ》 5月14日、自身のインスタグラムにそう投稿した浅野忠信(46才)。新型コロナウイルスの感染拡大で舞台の上演、映画の公開が遅れるなど芸能界にも多大な影響が出た。テレビも一時は、再放送ドラマやバラエティーの総集編しか流れなかった。 厳しい状況の“同業者”への支援を呼びかける浅野の発信には、業界関係者から共感の声が上がった。 ところが、その1か月後。コロナへの警戒心を剥き出しにした浅野の行動は、“同業者”たちを呆然とさせることになる──。 新型コロナへの過剰な警戒心や社会のギスギス感の強いストレスから、心身ともに追い詰められて、「コロナノイローゼ」「コロナうつ」と称される心理状態に陥る人は決して少なくない。芸能界で特に深刻だというのが浅野だ。テレビ局関係者が話す。「浅野さんは新型コロナを恐れるあまり、“絶対に感染したくない。完全収束するまで家から一歩も出ない”と宣言して、自宅に引きこもってしまいました。別にパニックになっている様子はないそうです。いつものクールな浅野さんのままで、“こんなに危険な状況で家から出られるわけがないでしょ?”と、あくまで冷静に話すので、なんと説得していいか…。これには関係者一同、頭を抱えています」 徐々に経済活動が再開されても、浅野は頑なに仕事に復帰しようとしないという。「困り果てたマネジャーや仕事関係者が自宅を訪れて説得を試みると、浅野さんは“おれが感染したら、誰が責任を取れるの?”と外に出ることを拒否するようです。実際、家を訪れる人はすべて全身を消毒する念の入れよう。絶対に自分も感染しないし、周囲にもうつさないという徹底ぶりは素晴らしいのですが…」(前出・テレビ局関係者) 芸能界の大御所を襲った不幸も浅野の心身に影響したようだ。「志村けんさん(享年70)や岡江久美子さん(享年63)が亡くなったことにも、強いショックを受けたようです。それに石田純一さん(66才)やテレビ朝日の富川悠太アナ(43才)が感染した際、世間から“軽率だ”と激しくバッシングされたこともあった。“感染したら周囲に迷惑をかけるし、叩かれる”と、ある意味では俳優のプロ魂ともいえますが、極端すぎるかもしれません」(芸能関係者)◆撮影スケジュールに「待った」をかけた 現在、芸能界では段階的に映画、ドラマの撮影が再開されている。 しかし、とある映画に出演が決まっていた浅野は、感染の不安から撮影を断念したという。映画関係者が話す。「浅野さんが出演するはずの映画は『刑事ゆがみ』でした。もともとテレビドラマとして放送された人気ドラマの映画化です」 ドラマ『刑事ゆがみ』は2017年10月からフジテレビ系で放送された。浅野は真相解明のためには違法捜査もいとわない刑事・弓神適当(ゆがみゆきまさ)を熱演。 弓神とバディーを組む正義感の強い若手刑事役は神木隆之介(27才)が演じた。浅野と神木のボケとツッコミのような絶妙な掛け合いは、SNSや業界関係者の間で大きな話題となり、2017年10月期の質の高いドラマを表彰する『第10回コンフィデンスアワード・ドラマ賞』で作品賞、主演男優賞などを受賞した。「それまで映画をメインにしていた浅野さんにとって、民放連続ドラマ初主演となった記念すべき作品です。浅野さんは、20才年下の神木さんをはじめとする若い共演者やスタッフに積極的に声をかけて、現場を盛り上げていました。おかげで現場は一致団結し、いい作品になりました。視聴者から続編を望む声が多く、浅野さんとしても映画化を待ち望んでいたはずです」(前出・芸能関係者) 映画は今年の夏に撮影のスケジュールが組まれていたが、「待った」をかけたのが新型コロナだった。「主演の浅野さんがいまも徹底した自粛生活をしていて、重要な用事以外は家から本当に一歩も出ない。現状では撮影が開始できそうにもなく、企画自体がストップしてしまいました」(前出・映画関係者) 思わぬコロナの余波に制作関係者は顔面蒼白で、共演者も困惑を隠せない。「初めての刑事役に挑んだ神木さんは、浅野さんとの相性がバッチリ。浅野さんも“バディー役は神木くんでないと成り立たない”と公言しています。神木さんは浅野さんとまた共演することを楽しみにしていたので、撮影がスタートしそうにない状況にハラハラしているそうです」(前出・芸能関係者) 同ドラマの名物だったのが、1話ごとに登場するスペシャルゲストだ。放送時は杉咲花(22才)、水野美紀(45才)、斎藤工(38才)、AKIRA(38才)、二階堂ふみ(25才)らそうそうたる顔ぶれがドラマを彩った。映画版でもスペシャルゲストが決定していた。「上戸彩さん(34才)です。上戸さんは、コロナで放送開始が延期されていた『半沢直樹』(TBS系)が7月19日に放送スタートすることが決まったばかり。2児の母親となった彼女は、『刑事ゆがみ』の映画版の目玉女性キャストとして、『昼顔』以来、3年ぶりの映画出演が内定していました。 2度の出産を経て、女優業を本格化しようとした矢先に浅野さんの『コロナ降板』のあおりを食らうかたちとなり、上戸さんサイドはただただ呆然としています」(前出・映画関係者) フジテレビに『刑事ゆがみ』の映画化や撮影が中止になったことについて質問すると、「制作の詳細に関してはお答えしておりません」という回答があった。 多くの関係者を巻き込む浅野の“ゆがみ”が、解消される日は来るだろうか。※女性セブン2020年7月9日号
2020.06.25 07:00
女性セブン
濡れ場で“圧勝”だったという二階堂ふみ
朝ドラ『エール』のハイブリッド演出 韓流ドラマと共通点も
 ドラマは時代を映す鏡、その最先端で支持される作品には共通点が垣間見えることも珍しくない。作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が指摘する。 * * * 新型コロナの影響で撮影休止となった朝ドラ。すでに撮影ストックも尽き6月29日から再放送に入るというアナウンスがありました。感染症拡大という100年に一度の出来事だからドラマが変則的になるのも仕方がない。そして今週(56~60話)は特別企画「アナザーストーリー」、いわば本筋以外のお話を紡ぎ合わせるショートストーリー編が流れました。ただこちらはコロナの影響というより、当初からスピンオフを挿入するという計画がなされていたようです。「アナザーストーリー」のスタートは、事故で亡くなった音(二階堂ふみ)の父親、安隆(光石研)の物語から。白装束、頭に三角形をつけお定まりの“あの世”ファッションのまま現世に蘇ってくる父。その姿に、つい笑いが出てしまう。一見するとバカバカしいコント風です。 でも、白装束は「お約束」を可視化する仕掛け。家族には父の姿が見えるけれども他人には見えない。という設定を一瞬にして際立たせるための衣装です。見える人と見えない人がいるからこそ、そこにすれ違いや勘違いも生まれ、笑った後にはしっかりと泣きが入る。 かつて、幼い音が父と一緒に食べたお団子。親子でもう一度味わうシーンに心を揺さぶられた人も多かったはず。幼少期がフラッシュバックされ、音は目をうるませて父に抱きつく。さすがは二階堂さんと光石さん、じんわりと沁みてくる優しいシーンでした。続けて、母(薬師丸ひろ子)の素っ頓狂だけれど温かい人柄や、夫婦で助け合って生きてきた絆も15分という短い時間の中に浮かび上がりました。 本編の中に突如挿入されるスピンオフは、これまでの朝ドラでもありましたが、中途半端に入ってきて浮いてしまったり、ドタバタの空騒ぎになったりと違和感も。しかし今回は心が温まるポイントを外さず、各回をコンパクトにまとめあげ、伏線の回収も上手。さすが『サラリーマンNEO』の演出陣だけあるな、と唸らされました。 そもそも『エール』というドラマは、本編においても単純なファミリードラマではありません。紋切り型に陥ることなくコミカル、シリアス、ミュージカルと異質なものを組み合わせる手腕に長けています。 例えば音を演じる二階堂さんの個性を最大限のびのびと弾けさせ、夫・裕一を演じる窪田正孝さんの引っ込み思案かつ全力で音を支える力強さをカリカチュアして描く。スタートから2ヶ月半の間に、味わいのある不思議な夫婦像が浮かび上がってきました。 また、ミュージカル的要素も随所に取り込み、歌が披露される場面もたびたび。喫茶店「バンブー」の中で「劇中劇」が展開されたりと演出も凝っています。シンミリあり、ドタバタあり、歌ありの複合型、いわば「ハイブリッド」なドラマ作りはもしかしたら新たな潮流なのかもしれません。 というのも、今世界で大ブレイクしている韓流ドラマ『梨泰院(イテウォン)クラス』がまさにハイブリッド型の代表です。純愛物語かつ外食産業を舞台にしたビジネスものであり、ハードなアクションにドロドロの復讐劇と、異なる要素を多彩に組み合わせジャンル横断で飽きさせない。振り返れば、かつての『冬ソナ』は純愛モノに括られましたが、今はさまざまな要素を混在させていくハイブリッド手法がひときわ光る時代なのかもしれません。 共通点として付け足しにもう一つ。『エール』のヒロインの二階堂ふみと、『梨泰院クラス』のヒロイン、キム・ダミには重なる点を感じます。いわゆる美形で誰が見ても美人の女優というよりは、個性派で躍動感がありチャーミング、自由奔放な勢いが魅力の女優をメインにキャスティング。こうした点も最先端ドラマの特徴と言えるのかも。 ハイブリッド演出、個性派ヒロインはともに、型を破っていくエネルギーに転換するのでしょう。
2020.06.20 16:00
NEWSポストセブン
唐沢寿明
朝ドラ『エール』、役にシンクロした唐沢寿明と窪田正孝の絆
 窪田正孝(31才)主演のNHK連続テレビ小説『エール』。作曲家・古関裕而氏とその妻をモデルに音楽に生きた夫婦、そして夫婦を取り巻く人々の姿が描かれている。前半のクライマックスに近づくなか、窪田演じる古山裕一とその父親・三郎を演じる唐沢寿明(57才)の親子役に注目が集まっている。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 6月8~12日に放送された第11週「家族のうた」では、主人公の古山裕一(窪田正孝)がひさびさに故郷・福島へ帰り、疎遠になっていた父・三郎(唐沢寿明)、母・まさ(菊池桃子)、弟・浩二(佐久元宝)との関係を修復する様子が描かれました。 三郎は胃がんを患っているにもかかわらず、裕一にゆかりのある顔ぶれを集めて大宴会を行うなど、幼いころから変わらない愛情たっぷりの姿を披露。クライマックスとなる12日放送の第55話では、「三郎が長男・裕一と次男・浩二の不仲を解消するために、優しい言葉をかけたあとに息を引き取る」というシーンがあり、視聴者の涙を誘いました。 視聴者を涙ぐませたのは、単に「唐沢さんの演技力が優れているから」という理由だけではありません。朝ドラ主演という大役を務める窪田さんを思う唐沢さんの愛情と二人の絆があり、それは放送開始前から随所に表れていたのです。◆デコボコバディで培った信頼関係 唐沢さんは放送前に行われた取材会の第一声で、「父親役の三郎をやらせていただきます唐沢もんざえもんです」と真顔でボケて、すかさず窪田さんが「よーっ!」と合いの手を入れるひと幕がありました。 唐沢さんと窪田さんは2015年、2016年に連ドラが放送され、2017年に映画が公開された『THE LAST COP/ラストコップ』(Hulu、日本テレビ系)で共演。「昭和の型破りな熱血刑事と、現代っ子で小心者の若手刑事」というデコボコバディを長きに渡って組んでいたこともあって息ピッタリなのです。 放送前の取材会で窪田さんへのコメントを求められた唐沢さんは、「(窪田くんが)やっとNHKの看板をしょってやることになってうれしいです。窪田くんはこれを機にもっともっと主演をやっていかなければいけない年代でもありますから応援していきたいですね」と愛情たっぷりに語りました。 深読みすれば、「今は主演をどんどんやるべき年代だから応援したい」という気持ちだけでなく、「いずれ僕のように朝ドラの父親役もやると思うから見ておいて」と手本を見せているようにも見えました。だからこそ11週で見せた唐沢さんの演技は、窪田さんにとって印象深く、視聴者にとっても感動的なものだったのではないでしょうか。◆親子ともにハマリ役のキャスティング 唐沢さんは番組ホームページ上のインタビューでも、「そもそもは、窪田くんが主演だから出演のオファーを受けたんですよ。才能ある彼を応援したいですからね。実際に現場に入ってみて、彼が主役で本当によかったと思いました。窪田くんは、主役だけど常に一歩引いて全体を見ていて、音さん(二階堂ふみ)を立てようとしているんです。裕一は控えめな人物ですし、彼の演じる姿勢は正しいと思っています」と絶賛。視聴者や記者だけでなく、窪田さんにも届くようなハッキリとした形でエールを贈っていたのです。 さらに唐沢さんはNHK出版が発行するガイドブックでも、「(窪田くんは)才能があるし、裕一役が彼でとてもよかったと思います。裕一は一歩引いたところから物事を見ているタイプだし、窪田くんも『俺が俺が』というタイプじゃないから」とコメントしていました。「裕一は窪田くんのハマリ役」と言う唐沢さん自身も、本人を思わせるノリのよいキャラクターを演じていますし、だからこそ裕一と三郎の関係性は、そのまま窪田さんと唐沢さんの関係性に当てはまっているように見えます。裕一が帰郷し、三郎が息を引き取るまでを描いた第11週の放送は、役柄と本人たちの関係性がシンクロしたからこそ深みのあるシーンになったのではないでしょうか。 三郎は裕一が音楽に目覚めるきっかけを作ったほか、音との結婚を後押しするなど、最後まで全力で息子を応援し続けました。また、三郎は裕一に「教える。背中を見せる」のではなく、「一緒に楽しむ。一緒に笑う」という友人や同僚のような親子でした。そんな応援する姿も、一緒に楽しむ姿も、三郎に唐沢さんがオーバーラップしているように見えたのです。 いずれにしても、実績十分の唐沢さんがお墨付きのコメントを繰り返し発信してエールを贈り、最初から最後まで父親のような温かい眼差しを向け続けたことで、窪田さんのモチベーションが上がったのは間違いないでしょう。◆古山家をまとめる“唐沢三郎”の優しさ 唐沢さんは取材会でのあいさつで、もう一人の息子役である佐久元さんにも優しさを見せていました。「きょうは弟(浩二役の佐久元宝)が肩身の狭い感じもしますが、僕も(出演した)うちの奥さんが出ていた『純ちゃんの応援歌』の時に、こう聞かれたらこれを話そうと決めていたのに、1つもこなかったんです、質問が(笑)。だから気持ちがすごくわかるんです。みなさん、どなたでもいいので質問していただきたいです(笑)」とユーモアを交えながら気づかい、佐久本さんにスポットを当てました。 さらに、それを受けた菊池桃子さんが「今日は次男の浩二が一生懸命頑張って泣くシーンがあって非常に胸に響きました。裕一にもですが、浩二にもエールをお願いします」と続き、その後も窪田さんが佐久本さんに話を振るなど、唐沢さんの優しさが家族に浸透していたのです。父・唐沢さんの思いを母・菊地さんと長男・窪田さんがつなぎ、次男・佐久本さんが受け止める……という本物の家族を思わせる絆を見せて記者たちを感動させました。 朝ドラは次週から事実上のスピンオフ(オムニバス)に突入し、26日の放送で中断が予定されるなど、「11週の放送で本編の前半終了」という感があります。その意味で唐沢さんは『エール』の前半を支えた立役者であり、三郎の包み込むような優しさは朝ドラ主人公の父親にふさわしいものでした。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2020.06.12 16:00
NEWSポストセブン
朝ドラ『エール』での名演が涙を誘う
薬師丸ひろ子、事実婚夫と地方移住 両親は近所の別荘暮らし
 感染リスクに怯えながら電車に揺られ、密集するスーパーで買い物──ここ最近、そんな「3密」な都会暮らしを避け、地方暮らしを希望する人が増えてきているという。そんな憧れの生活を、薬師丸ひろ子(56才)はすでに送っていた。トップ女優の意外な素顔。 東京から車で2時間。落葉広葉樹に囲まれたその土地は、一年を通じて豊かな四季を感じられる。 6月上旬、都内が30℃を超える真夏日でも、その地の最高気温は20℃ちょっと。新緑が目に眩しい昼下がり、色とりどりの別荘が点在する林間の小道を、向こうから男女ふたりが、ほどよい距離で並んで歩いてきた。 その女性は、現在放送中のNHK連続テレビ小説『エール』で、ヒロイン・音(二階堂ふみ)の母親・関内光子を好演する薬師丸ひろ子(56才)だった。「薬師丸さんは2013年に大ヒットした『あまちゃん』に次ぐ2度目の朝ドラ出演を楽しんでいるようです。歌手になるという夢を持つヒロインが熱唱するシーンの収録では、『歌声を聴いていて、私も歌いたくなっちゃったわ』とおどけていましたよ」(ドラマ関係者) 薬師丸は過去にインタビューでこう語ったことがある。「私は実生活で母親になった経験がありませんから、固定観念がないぶん、母親役を自由に演じられるんです」『エール』では、子供がまだ幼いときに事故で夫を亡くし、女手ひとつで3人娘を育てる、強くて優しいシングルマザーの役どころだ。 時に「女が男に黙って従う時代じゃないで!」と男性にタンカを切る強い女性。時に「お父さんは、目には見えないけれど、ずっとあなたたちのそばにいる」と涙ながらに娘を励ます母親。家業の馬具製造を苦労しながら切り盛りし、娘の成長にも真っ直ぐ向き合う光子の姿に、「朝から泣けてしょうがない」(50代主婦)という声も少なくない。 柔和な表情の中にも強い芯を感じさせる女優・薬師丸のハマり役なのだろう。◆自宅には昼夜問わずファンが殺到した ドラマではリアルな演技を見せる薬師丸だが、プライベートをあまり表に出さない女優としても知られている。 1964年に東京・港区で2人姉妹の次女として生まれた薬師丸は、14才にして映画『野性の証明』でスクリーン・デビュー。1981年には代表作となる名作『セーラー服と機関銃』のヒロインを務め、主題曲で歌手デビューを果たすと、その曲は160万枚を超えるメガヒットを記録した。「清純派女優として人気が爆発し、角川映画の看板女優へと駆け上がりました。そのため、自宅には昼夜を問わずファンが殺到しました。学業への支障を恐れた母親は、父親を自宅に残したまま薬師丸さんを連れて家を出て、当時薬師丸さんが通っていた高校の近くに引っ越したほどでした。 自分のせいで両親が離れ離れに暮らすことが心苦しかった薬師丸さんは、20才で独立して個人事務所を立ち上げ、家族と一緒に暮らすため横浜に豪邸を建てたそうです」(芸能関係者) 1991年、27才で玉置浩二(61才)と結婚して芸能界をセミリタイアするも、1998年に離婚。当時、薬師丸の誕生パーティーの席上で玉置が「今日で別れます」と前代未聞の離婚宣言をしたことが、スキャンダラスに報じられた。「離婚後に薬師丸さんは芸能活動を再開しましたが、恋愛話については口をつぐむようになりました。玉置さんがその後も派手な恋愛で世を賑わせ続けたのとは対照的に、薬師丸さんはあえて私生活を封印しているようにも見えました」(前出・芸能関係者)◆いつでもすぐに両親に会える距離 新型コロナウイルスの喧騒をよそに、薬師丸は地方に建てた、緑に囲まれた別荘で過ごすことが多いようだ。モダンな外観の2階建てで、家の裏にはストーブ用の薪が積まれている。 薬師丸は都内一等地にも、かつて玉置と暮らした豪邸を所有しているが、「最近は庭先の手入れもされていないし、めったに姿を見かけない」(近隣住民)という。 東京都心育ちのシティーガールのイメージが強い薬師丸が、なぜ田舎暮らしを選んだのか。地方でのゆったりとしたスローライフの傍らには、そっと寄り添う恋人がいる。「薬師丸さんの恋人は、50代後半のNHKのカメラマンAさんです。2001年に薬師丸さんが出演していたBSドラマ『コウノトリなぜ紅い』の撮影を担当した縁で薬師丸さんと知り合い、ほどなくして東京の彼女の自宅で半同棲するようになったようです。 職人気質の仕事人でありながら温和で優しいAさんは、薬師丸さんのご両親とも良好な関係だそうですよ」(テレビ局関係者) 長らく事実婚の関係にあるA氏とは、近年になって地方移住をしたようだ。地方とはいえ、東京まで車でおよそ2時間。10代から東京でキャリアを積んだ女性が、50代に入って自分らしいゆったりとしたペースで仕事を続けるにはちょうどいい。 地方移住には、もう1つ大きな理由があった。薬師丸の両親がすぐ近くの別荘で暮らしているのだ。「Aさんが薬師丸さんと暮らすようになった頃に、ご両親は別荘地に拠点を移して田舎暮らしを始めました。ひょっとして、玉置さんのときに二世帯同居につまづいたので、娘のために距離を置こうという気持ちがあったのかもしれませんね。 お母さんは高齢で足が悪いので薬師丸さんがしばしば東京から様子を見に行っていましたが、5~6年前にAさんが別荘を購入して、近くに住むようになりました。Aさんも薬師丸さんのご両親の近くに住むことには大賛成だったそうです」(薬師丸を知る関係者) 5~6年前といえば、東北・岩手の三陸海岸の町を舞台にした『あまちゃん』の放送直後。東京生まれ、東京育ちの薬師丸だが、そのドラマをきっかけに地方暮らしのスローライフに親近感を持ったのかもしれない。 ましてや新型コロナに見舞われているいま、薬師丸のような暮らしをうらやましいと感じる女性がとにかく増えている。「都会に住むということに、こんなに大きなリスクがあるとは思いませんでした。リモートで仕事ができる環境も整ってきたし、月に何度か東京に出てくれば充分に仕事は続けられる。住みやすい地方の物件を本気で探しています」(40代フリーランス女性)「田舎で暮らす80代の両親のことが気になるのに、感染症を防ぐため、東京の人は地方に行くことができません。いま倒れられたら、死に目にも会えないのではないかと、気が気でないです。こんなことなら夫の退職を機に、住み慣れた地元に帰っておけばよかった」(60代主婦) 薬師丸は10年以上前のインタビューで、理想の生活についてこう語っていた。「年齢を重ねて、自分がどうやったら居心地がいいのかが、だんだんわかってきたような気がします。先のことをあまり思い煩わずに、淡々と、できれば死ぬまで仕事を続けていきたい。毎日を穏やかに暮らしながら、そこでいただける仕事や、仕事をとおして味わうことのできるドキドキ感が、わたしにとってはご褒美みたいなものなんです」※女性セブン2020年6月25日号
2020.06.11 11:00
女性セブン
柴咲コウ
初の朝ドラでも存在感 わが道をゆく柴咲コウの強さと危うさ
 多くのドラマ、映画で活躍し女優として確固たるポジションを築いている柴咲コウ(38才)。この春、女優として、そして実業家としてさらに大きな注目が集まっている。そんな彼女の活動についてコラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 3日放送の朝ドラ『エール』(NHK)は、柴咲コウさんの独壇場でした。 柴咲さん演じる世界的オペラ歌手・双浦環は、「最後のチャンス」と言われていたレコードが売れず失業と借金の危機に陥った古山裕一(窪田正孝)・音(二階堂ふみ)夫妻を救うべく、「私に歌わせて」と立候補。反対する大物作曲家・小山田耕三(志村けん)に直談判し、裕一が作曲した「船頭可愛や」を堂々と歌い上げてヒット曲にするなど、出色の存在感を見せました。主演の窪田さんに「あなたの音楽を大勢の人に届けたい」と熱く訴えかけ、注目度の高い志村けんさんと対峙しても、視聴者の目は柴咲さんに釘付け。強くまっすぐな眼差し、艶やかな着物やドレス姿、強い信念で突き進む生き様に、「環は柴咲コウそのもの」という声が挙がっていました。 強い信念で突き進む生き様は、朝ドラの双浦環だけでなく、この春の柴咲さん自身にも当てはまります。◆自宅から愛猫と出演して驚かせる 柴咲さんは3月31日で所属事務所を退社して独立。2016年に設立し、自らが代表を務めてきた会社「レトロワグラース」が芸能活動のマネジメントを行うことを発表しました。 独立後にはさっそく朝ドラに初出演し、圧倒的な存在感と歌唱力を披露。5月8日には自宅に自ら機材をセッティングし、ヘアメイクも行うテレワークドラマ『転・コウ・生』(NHK)に愛猫と出演し、「ムロツヨシさんや高橋一生さんと入れ替わる」という設定で中年男を演じて世間を驚かせました。同作を手がけた脚本家・森下佳子さんと出演者の3人は、柴咲さん主演の大河ドラマ『おんな城主 直虎』のメンバーであり、この仕事を選ぶところに人の縁を大切にする彼女らしさが表れています。 さらに特筆すべきは、ネット上での積極的な発信。柴咲さんは3月31日にYouTubeチャンネルを開設し、コンサートや写真撮影の様子、味噌や餃子作り、猫の紹介などの動画を公開しています。また、TwitterやInstagramへの投稿にも積極的で、とりわけ種苗法改正案に関するツイートは数万件ものリツイートや「いいね」を集めました。 しかし、ツイートの中には反対意見も多く、柴咲さんが一部を削除したこともあって、誹謗中傷や脅迫のようなものも多かったそうです。ただこのようなバッシングに引き下がらないのが柴咲さん。「意見を言うことは、誰にも平等に与えられた権利」「事実とは異なる投稿、捏造、誹謗中傷、脅迫行為、ミスリードしさらなる事実誤認した記事の作成元に関しては法的措置も検討しています」「様々な人が健全にオープンに物事を語り合える高尚な社会をこれからも期待します」という毅然としたコメントを発信しました。 初の朝ドラに挑み、自宅を映し、愛猫を出演させた芸能活動も、いまだ物議を醸し続けている種苗法に関わるツイートも、まさに独立独歩のスタンス。所属事務所から独立したことで、「自分が信じる道に突き進む」というスタンスが際立つようになり、強さだけでなく危うさも感じさせています。ファンにしてみれば、「芯の強い女性」というイメージがあった柴咲さんが独立して思うままに活動しはじめたことで、「本当に強い女性だったんだ」と実感しているのではないでしょうか。ところが、独立には「自分一人で突っ走ってしまいがち」というウィークポイントもあり、特にSNSでの発信はリスクが高く、危うさが漂っているのです。◆ホームページにつづられた強い言葉 柴咲さんが代表を務めるレトロワグラース株式会社のホームページを見ると、ビジョンの欄に「健やかに美しく調和のとれた暮らしのために、衣食住製品の企画・開発を行う」、コンセプトの欄に「地球規模での『真』の豊かさを知り、その道理を『信』じて突き『進』みます」などの言葉が書かれていました。これまで楽曲の多くを作詞してきたことと同様に、1つ1つのフレーズにこだわりの強さがあふれ、理想を追い求めている様子がうかがえます。 また、同社のエンターテインメントと並ぶ主要プロジェクトのアパレル事業が自然環境に配慮していることもあり、柴咲さんは環境省特別広報大使として活動中。現在は国立公園の魅力を伝える活動などが見られますが、これは「独立したから」ではなく、「2016年の創業時からブレずに続けてきたことの成果」であり、やはり意志の強さを感じさせます。 柴咲さんの言動は自由度を増しているだけに、今後もどんな仕事やネット投稿で驚かせてくれるのか。独立で強さと危うさが増しているため、これまで以上に要注目の存在になっていくのではないでしょうか。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2020.06.06 07:00
NEWSポストセブン
二階堂ふみ 『エール』で早稲田応援に慶大生が憤慨のワケ
二階堂ふみ 『エール』で早稲田応援に慶大生が憤慨のワケ
 NHKの朝ドラ『エール』が絶好調だ。外出自粛という“追い風”もあって、連日22%前後の高視聴率を叩き出している。5月第3週に物語は大きな盛り上がりを見せた。 早稲田大学応援団から応援歌『紺碧の空』の作曲を依頼されたものの、主人公の作曲家・古山裕一(窪田正孝)はスランプで前向きになれない。 しかし、早稲田の応援団長(三浦貴大)の情熱的な説得と、妻である音(二階堂ふみ)の献身の末に名曲が完成。その顛末は涙を誘った。この展開に早稲田OBは大喜びだ。「『紺碧の空』誕生がドラマチックに描かれ、涙が出ました。団長は不器用だけど実直な、いかにも早稲田というキャラクターで、学生時代を思い出して胸が熱くなった」(40代・早稲田OB) しかし、早稲田の歓喜の一方で宿敵・慶応の関係者からはブーイングが起こっている。「早稲田の学生が純朴に描かれているのに、慶応の応援団長は“キザでナルシスト”というステレオタイプな描かれ方でガッカリでした。 だけど、それよりショックだったのはヒロインの音さんを演じる二階堂ふみですよ。慶大生のはずなのに、ドラマでは早慶戦でエンジ色の『W』の旗を振って、早稲田の勝利に大喜び。これは裏切りです。ドラマの役柄だとはわかっているが、それでも納得できない!」(現役慶大生) 二階堂は2014年4月に一浪の末、慶大総合政策学部に入学。しかし満足なキャンパスライフは送れていないようだ。「女優業が忙しすぎて、学部のある湘南藤沢キャンパスまでなかなか通えない。朝ドラの収録もあり、現在は休学届を出している。現在の仕事のペースでは卒業は難しいかもしれないが、本人は“中退だけは避けたい”と考えているようです」(二階堂の知人)『エール』の主人公のモデルである古関裕而は、後に慶応の応援歌『我ぞ覇者』も作曲している。この先、二階堂が慶応応援席から声援を送るシーンを見られるかも?※週刊ポスト2020年6月12・19日号
2020.06.02 07:00
週刊ポスト

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逮捕された「RYO&YUU」
公然わいせつ逮捕「RYO&YUU」、性的動画アップは「親公認」だった 22歳の女は愛知・香嵐渓で全裸に
NEWSポストセブン
ゴルフをする女性芸能人が増えている(左は小島、右は鷲見。ともに本人のインスタより)
タイトなウェア姿を投稿しまくりの小島瑠璃子と鷲見玲奈「ゴルフ女子」枠巡る熾烈な戦い
NEWSポストセブン
結婚を発表し、お相手を「建築会社」とした滝沢。「一般男性」とは言っていない
滝沢カレン結婚!「テラハ」出演“肉食系”ハーフモデルのどこに惹かれたのか
NEWSポストセブン
巨人に13.5ゲーム差でヤクルトが首位独走 「CS開催の必要あるのか」の指摘も
巨人に13.5ゲーム差でヤクルトが首位独走 「CS開催の必要あるのか」の指摘も
NEWSポストセブン
左から主演のオースティン・バトラー、妻役のオリヴィア・デヨング、バズ・ラーマン監督、トム・ハンクス(EPA=時事)
『トップガン』『エルヴィス』大ヒットが示すアメリカの“昭和ブーム”
NEWSポストセブン
TBS・安住紳一郎アナウンサーの魅力の源は?(時事通信フォト)
TBS安住紳一郎アナ、恩師や先輩アナが明かす“天才的なしゃべり”“のスキル
週刊ポスト
判決が出る前に謝罪動画をYouTubeに公開していた田中聖(公式YouTubeより)
出身地を隠さないアイドルだった田中聖 罪を償い寛解したなら帰る場所はある
NEWSポストセブン
眞子さまの箱根旅行のお姿。耳には目立つイヤリングも(2018年)
小室圭さんの妻・眞子さん 華やかだった4年前の「箱根・女子旅ファッション」
NEWSポストセブン
メディアの前に久しぶりに姿を現したブラザートム(撮影/黒石あみ)
ブラザートムが不倫騒動・事務所独立からの今を語る「娘にはよくハガキを書いてあげるんです」
NEWSポストセブン
小室圭さんと眞子さん
小室圭さん妻・眞子さんがNYで行きつけのスーパーから見えてきた“妻の気遣い”「日本でいえば『成城石井』」 
NEWSポストセブン
結婚し、日本メディアが情報をキャッチしづらいNYで、デイリーメールが追跡取材(写真/JMPA)
小室圭さん・眞子さん夫婦が「離婚で終わったとしても…」英デイリー・メールが報じた「茨の道」
NEWSポストセブン
高橋真麻
高橋真麻「おでんの卵8個食べても太らない」女性が憧れる美スタイルの理由
NEWSポストセブン