腰痛やひざ痛などでリハビリが欠かせない高齢者も多い。清水整形外科クリニック院長の清水伸一医師が指摘する。
「変形性膝関節症の場合、週2~3回ほどの軽めの体操で膝の上下の筋肉を鍛えるリハビリを行なうことで、進行を食い止めることが重要です。リハビリができずに筋力が衰えると症状が悪化して痛みから歩けなくなる。最悪の場合、寝たきりで要介護になることも考えられます」
リハビリで回復を目指していた最中に中断を言い渡されると、“希望の光”を失ったと感じてしまう患者は少なくないという。そうした中で、清水医師は「家族の支えが重要な役割を果たす」と指摘する。
「リハビリ病棟が閉鎖しても、自宅でできる簡単な体操だけでも続けることが大切です。本人のやる気が落ちていたら、家族や周囲の人が一緒に取り組んであげるような支えが重要です」
※週刊ポスト2020年4月10日号