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コレステロール値 「悪玉」が引き起こす厄介な病気の可能性

運動など生活習慣の改善が健康への第一歩

 コレステロールはHDLとLDLの2種類の数値が示される。ナビタスクリニック川崎の谷本哲也医師が言う。

「善玉と呼ばれるHDLは低くなることが、悪玉と言われるLDLは高くなることが問題です」

 多くの人が悩まされているのが、LDLコレステロールが増えすぎてしまうことだ。血液中にLDLコレステロールが増えると、それが血管の内壁にこびりつき、動脈硬化を引き起こす。進行すると血管が詰まって心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などを引き起こす。

 健診の結果、140mg/dl以上なら「高LDLコレステロール血症」、120~139mg/dlでは「境界域高LDLコレステロール血症」と診断される。

 逆にHDLには動脈硬化を防ぐ働きがあり、成人男性では40~85mg/dlが基準値。40mg/dl未満は「低HDLコレステロール血症」で、かえって動脈硬化になりやすくなる。

「HDLが下がるのは主に運動不足が原因で、有酸素運動を心がけることが大切。LDLの上昇の多くは肥満や食生活、運動不足などによるものです。ただ、HDLは10以内、LDLは10~20以内なら“緩やかな変化”の範囲だと言えるでしょう」(谷本医師)

 基準値内であってもLDLコレステロール値が急激に高くなった時は、動脈硬化以外の病気の可能性が出てくるという。

「甲状腺機能低下症の可能性があります。食欲の低下や倦怠感、さらには記憶力の低下や抑うつ、髪の毛が抜けるなどの症状を伴う疾患です。健康診断や人間ドックでは甲状腺機能は検査されないことも多いので、基準値内でも、コレステロール値が高い人は一度調べたほうがいい」(谷本医師)

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