芸能

山下達郎「志村けんさんは憧れの人」40年来のファンだった

山下達郎も志村さんを尊敬していた(2016年撮影。写真/江森康之)

山下達郎も志村さんを尊敬していた(2016年撮影。写真/江森康之)

 新型コロナウイルスによる肺炎で3月29日に亡くなった志村けんさん(享年70)を惜しむ声は各方面から上がったが、中でも意外性と思いの深さで驚かされたのは、シンガー・ソングライター山下達郎(67才)だった。山下は、パーソナリティーを務める4月5日のTOKYO FM『サンデー・ソングブック』の中盤で、こう追悼の言葉を述べた。

「先週、志村けんさんの話題を取り上げまして、『ヒゲダンス』とテディ・ペンダーグラスをかけましたら志村けんさん、お亡くなりになってしまいました。誠に残念です」

 そして、志村への想いが溢れた。

「戦後日本の最高のコメディアンのお一方でございます。僕が何で志村けんさんが好きかと言いますと、あの方は絶対に文化人になろうとしなかったんです。一コメディアンとしての人生を全うされようと努力しまして。

 芸人の方でもいろんな方がいらっしゃいますけども。やっぱり何か先生になっていく方、文化人、知識人の道を歩む方。そういう方もいらっしゃる中で、徹底して志村さんはそういうことを拒否して生きられた方で、僕はそれが本当に尊敬に値すると思いました」

 死去直前の前週の放送時から、行きつけの飲み屋が一緒だったことや過去の対談を振り返り、ひとかたならぬ思いを明かしていたが、この日はさらに詳細に“志村愛”を語った。

 そして「志村さんの洋楽、リズム・アンド・ブルース好きの一面が現れた作品を1曲」と、「ドリフの早口ことば」をかけると、「このリズムの元がウィルソン・ピケットの1971年全米ソウルチャートナンバーワン、ミリオンセラー『Don’t Knock My Love』」と紹介した。

 妻の竹内まりや(65才)と夫婦そろっての大ファンだった。1983年の週刊プレイボーイで、「山下が一番会いたい人」というリクエストで、志村との対談が実現。「ウチのカミさんが『“全員集合”は子供用で“ドリフ大爆笑”は大人用』というので、夜に1人でビデオをつけたら、朝10時まで見ちゃった」と、本人に前のめりに明かしていた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)。アルバイトをしながら日本語を学んでいた
「ホテルで胸を…」11歳年上の交際相手女性・浅香真美容疑者(32)に殺害されたバダルさん(21)の“魅力的な素顔”を兄が告白【千葉・ネパール人殺害】
佳子さまの“着帽なし”の装いが物議を醸している(写真/共同通信社)
「マナーとして大丈夫なのか」と心配の声も…佳子さま“脱帽ファッション”に込められた「姉の眞子さんから受け継ぐ」日本の伝統文化への思い
週刊ポスト
「秋の園遊会」に出席された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《秋の園遊会》 赤色&花の飾りで“仲良し”コーデ 愛子さまは上品なきれいめスタイル、佳子さまはガーリーなデザイン
NEWSポストセブン
(写真/アフロ)
《155億円はどこに》ルーブル美術館強盗事件、侵入から逃走まで7分間の「驚きの手口」 盗まれた品は「二度と表世界には戻ってこない」、蒐集家が発注の可能性も 
女性セブン
真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
ミントグリーンのワンピースをお召しになった佳子さま(写真はブラジル訪問時。時事通信フォト)
《ふっくらした“ふんわり服”に》秋篠宮家・佳子さまが2度目の滋賀訪問で表現した“自分らしい胸元スッキリアレンジ”、スタイリストが解説
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン
遠藤
人気力士・遠藤の引退で「北陣」を襲名していた元・天鎧鵬が退職 認められないはずの年寄名跡“借株”が残存し、大物引退のたびに玉突きで名跡がコロコロ変わる珍現象が多発
NEWSポストセブン
「全国障害者スポーツ大会」を観戦された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月26日、撮影/JMPA)
《注文が殺到》佳子さま、賛否を呼んだ“クッキリドレス”に合わせたイヤリングに…鮮やかな5万5000円ワンピで魅せたスタイリッシュなコーデ
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《スイートルームを指差して…》大谷翔平がホームラン後に見せた“真美子さんポーズ”「妻が見に来てるんだ」周囲に明かす“等身大でいられる関係”
NEWSポストセブン
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン