夫のこんな行動が見られたらコロナ不倫かも…
こうした多種多様な家庭崩壊が起こる状況は、ある時期と酷似していると岡田さんは語る。
「東日本大震災直後を思い出します。先行きが見えない不安に襲われると、蓋をしていた相手への不満があふれ出し、衝突が起こりやすい。そして、一度立ち止まって人生を考える必要に駆られ、それが結婚生活の見直し、ひいては離婚につながるケースが多いです。3.11後も、“震災離婚”が急増しました。
不倫件数も離婚同様、震災時も同じように増えました。ストレスからの逃げ道として不倫に走る人が多いからでしょう」(前出・岡田さん)
では、コロナ離婚、それ以前のコロナ不倫は、どうしたら防げるのだろうか。
夫婦問題カウンセラーの高草木陽光さんは、まず、互いに依存しすぎないことだと言う。
「妻は夫に依存しすぎない、夫は妻に依存しすぎないことです。家事や子供のケアは分担するなど、どちらか片方に偏りすぎないよう、分担を見直す必要があります」
気になることがあるなら、言い方を工夫する。
「ユーメッセージではなく、アイメッセージを使いましょう」(高草木さん)
簡単に言えば、主語を「私」にすることだ。たとえば「(あなたは)すぐに手を洗って!」ではなくて、「すぐに手を洗ってもらえると(私は)うれしい」とするもの。きつい命令口調がやわらいで、相手も「わかった」と言いやすくなり、夫婦というチーム感覚が生まれやすくなる。
こうした工夫をすることに加え、何より大切なのは、一時の感情に身を任せないことだという。
「いまのような特殊な状況では、人は感情任せになりがちです。でも、特殊であることを意識して、まずは修復を考えてください。まだまだ、夫婦間でやるべきことはありますよ」(前出・高草木さん)
感染拡大の危機を乗り越えるため、私たちには『いまできること』が求められている。家庭内トラブルについても、同様だ。
※女性セブン2020年4月30日号