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15歳「JRA新3人娘」へ 27年前の「花の12期生」のエール

藤田菜七子のライバルは生まれるだろうか(GettyImages)

 藤田菜七子(22)を超えるアイドルジョッキーの誕生なるか。無観客開催が続き不満の募るファンの期待が高まっている。

 JRA競馬学校騎手課程第39期生の入学式が4月7日に行なわれた。注目を集めたのが大江原比呂(15)、河原田菜々(15)、小林美駒(15)という女性騎手のタマゴ3人。

「なかでも大江原は元騎手で調教師の祖父を持ち、父も調教助手と競馬一家に育った“サラブレッド”です。苦境のJRAもかなりの期待を寄せています」(スポーツ紙記者)

 競馬学校に女性3人が同時入学するのは27年ぶり。1993年に入学した細江純子、牧原(現・増沢)由貴子、田村真来らの世代は「花の12期生」と呼ばれた。現在はホースコラボレーターの細江氏は当時をこう振り返る。

「競馬界という男社会の中での人間関係や周囲の環境に慣れるのが難しかったですね」

 27年前の3人娘は順風満帆とは行かず。細江氏は通算14勝、田村氏も9勝と伸び悩み同じ2001年に引退している。牧原氏は34勝を挙げたものの重賞では勝てず、2013年に引退。

「当時は女性のスタッフもほとんどおらず、所属先の厩舎も男だけの世界。周囲に相談できる相手もおらずプレッシャーも悩みも多かったようです」(前出・スポーツ紙記者)

 現在は女性騎手やスタッフの数も増えた。昨年12月には藤田が女性初のJRA重賞勝ちを達成。細江氏は「今からデビューを心待ちにしています」とエールを送る。

「令和の3人娘」の手綱さばきが見られるのは3年後の3月だ。

※週刊ポスト2020年5月1日号

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