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胃がん、肺がん、肝臓がんなど なぜ男性の死亡率が高いのか

同じがんでも男女に差がある

 日本での新型コロナの死者は7割が男性──この偏りに不安を抱く男性は多いだろうが、実はほかにも、男性のほうが重症化しやすい病気がある。

 男女ともに死亡者数1位のがんは、部位別の死亡率に男女の違いが見られる。秋津医院院長の秋津壽男医師が指摘する。

「胃がんは男性の死亡率が2位に対して女性の死亡率は4位で、死亡率でも男性は47.7に対し、女性は24.1と大きな開きがあります。

 飲酒や喫煙率の高さが理由とされていますが、女性でもそうした習慣を持つ人は一定数います。女性ホルモンの作用で胃壁が硬化しにくく、そもそも胃がんになりにくいのではないかという学説があります。

 ほかにも、肺がん、肝臓がん、さらに口腔・咽頭がん、食道がん、膀胱がんで男性の死亡率が女性の2倍以上というデータがあります。

 生活習慣もさることながら、いずれの部位も女性ホルモンが作用してがん化を防いでいる。ただし、女性でも女性ホルモンが少なくなっていく50歳以降は、その差が埋まっていく傾向にあります」

※週刊ポスト2020年5月1日号

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