他の2件は軍関係者が金銭目的で海外のスパイ組織に軍事兵器などの国家機密を漏洩したというもの。漏洩された国家機密のなかには中国初の航空母艦の艦載機「殲15(J-15)」の写真や性能を記した図面なども含まれていた。いずれも犯人は逮捕され、懲役15年などの判決を受けている。
これらのクーデター未遂事件や軍内部の国家機密漏洩事件について、陳文清・中国国家安全相はテレビの報道で「これらの事例はいずれも中国の国家安全保障を脅かす極めて重大な事件である。しかし、中国共産党は軍事分野以外にも、経済、文化、社会、技術、サイバー空間、生物学などの分野での国家安全保障を脅かす問題への包括的なアプローチが必要だ。とくに、最近の新型コロナウイルスの感染拡大で、中国の国家安全保障が脅かされる可能性があったが、今回の事例で、バイオセキュリティリスクを回避することができることを証明した」などと自画自賛している。