ライフ

ごみ写真でレジ袋削減のロジックは浮気防止に応用可能かも

4月からレジ袋有料化を打ち出すコンビニも(時事通信フォト)

4月からレジ袋有料化を実施するコンビニも(時事通信フォト)

 2020年7月1日から全国の小売店でレジ袋が有料化される。それに先立ち早々に有料化を導入する店も多数出てきた。レジ袋削減を促すため、行動経済学に基づいた実証実験なども行われているが、果たしてその効果は? 作家の内藤みか氏がレポートする。

 * * *
 今から30年ほど前、当時女子高生だった私は地元山梨県のスーパーでレジ係のアルバイトをしていました。当時は購入者には必ずレジ袋を渡す決まりになっていて、アメ1つ買うのにも袋を消費していました。無駄ではないかと上の人に聞いてみましたが、レジ袋は品物を買った“しるし”なので、必ず渡すようにの一点張りだったのです。

 高齢者の中には、レジ袋をもったいながり「自分のバッグに入れるから要らない」と断わるお客様もいましたが、それをお店は認めませんでした。自分のバッグに直接品物を入れられると、万引きとの区別がつかなくなるから困るとのことでした。

 現代では、レジ袋をできるだけ渡さない方向に進んでいるのは、環境的にはとても良いことです。

◆トクをしないと動かない日本人

 今では私はエコバッグを2つ持ち歩いています。これまではスーパーだけに使っていましたが、いまやドラッグストアなどあちこちでレジ袋省略の動きがあるため、ひとつでは足りなくなってしまったからです。

 最近多くの人がスマホ決済を利用するようになりましたが、ポイント還元などでトクすることが大きな理由でした。エコバッグもそれと同じ理由が多いかもしれません。

 私が行くスーパーではレジ袋を辞退すれば2円分のポイントを付けてくれますし、無印良品でもマイル(ポイント)を加算してくれるのです。使ったほうがトクだと感じたからこそエコバッグを使う人が増えていったのでしょう。

 先日、いつもとは違うスーパーに行きました。そこではレジ袋がまだ有料化されておらず、エコバッグを持って行ってもポイントもつきません。だからなのか、多くの人がレジ袋を受け取っていました。コンビニでエコバッグを使う人が少ないのも、特典がないからだと思います。

 しかし、ついにコンビニのミニストップが5月に各店250枚限定でエコバッグを配布するそうです。でもこの方法だともらえた250人しかエコバッグを使うようにならないかもしれません。エコバッグを持ってくる全員にポイントを付け、ある程度溜まったらおにぎり1個など何かをプレゼントしたほうが成果が持続する気がするのですが。

関連キーワード

関連記事

トピックス

米倉涼子の“バタバタ”が年を越しそうだ
《米倉涼子の自宅マンションにメディア集結の“真相”》恋人ダンサーの教室には「取材お断り」の張り紙が…捜査関係者は「年が明けてもバタバタ」との見立て
NEWSポストセブン
地雷系メイクの小原容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「家もなく待機所で寝泊まり」「かけ持ちで朝から晩まで…」赤ちゃんの遺体を冷蔵庫に遺棄、“地雷系メイクの嬢”だった小原麗容疑者の素顔
NEWSポストセブン
渡邊渚さん
(撮影/松田忠雄)
「スカートが短いから痴漢してOKなんておかしい」 渡邊渚さんが「加害者が守られがちな痴漢事件」について思うこと
NEWSポストセブン
平沼翔太外野手、森咲智美(時事通信フォト/Instagramより)
《プロ野球選手の夫が突然在阪球団に移籍》沈黙する妻で元グラドル・森咲智美の意外な反応「そんなに急に…」
NEWSポストセブン
死体遺棄・損壊の容疑がかかっている小原麗容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
NEWSポストセブン
11月27日、映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』を鑑賞した愛子さま(時事通信フォト)
愛子さま「公務で使った年季が入ったバッグ」は雅子さまの“おさがり”か これまでも母娘でアクセサリーや小物を共有
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)は被害者夫の高羽悟さんに思いを寄せていたとみられる(左:共同通信)
【名古屋主婦殺害】被害者の夫は「安福容疑者の親友」に想いを寄せていた…親友が語った胸中「どうしてこんなことになったのって」
NEWSポストセブン
高市早苗・首相はどんな“野望”を抱き、何をやろうとしているのか(時事通信フォト)
《高市首相は2026年に何をやるつもりなのか?》「スパイ防止法」「国旗毀損罪」「日本版CIA創設法案」…予想されるタカ派法案の提出、狙うは保守勢力による政権基盤強化か
週刊ポスト
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《累計閲覧数は12億回超え》国民の注目の的となっている宮内庁インスタグラム 「いいね」ランキング上位には天皇ご一家の「タケノコ掘り」「海水浴」 
女性セブン
米女優のミラーナ・ヴァイントルーブ(38)
《倫理性を問う声》「額が高いほど色気が増します」LA大規模山火事への50万ドル寄付を集めた米・女優(38)、“セクシー写真”と引き換えに…手法に賛否集まる
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン
中居正広氏の近況は(時事通信フォト)
《再スタート準備》中居正広氏が進める「違約金返済」、今も売却せず所有し続ける「亡き父にプレゼントしたマンション」…長兄は直撃に言葉少な
NEWSポストセブン