また、Bさんはパチンコを打っているときの心理描写にも共感している。
「主人公の手元にお金がたくさんあるときほど勝って、お金が全然ないときほど負けるといった描写があるんですが、そこにはちょっと共感してしまいました」(Bさん)
しかし、その“あるある”は危険だという。前出の藤井氏はこう話す。
「手元にお金がたくさんあれば、それこそ“出るまで打つ”ということができるだけの話。軍資金が多いほど勝ちやすいということではないんですよ。あとは、手元に10万円あって3万円負けるのと、3万円しか持っていなくて3万円負けるのとでは、後者のほうが心理的ダメージが大きいということもあります。お金を多く持っていると、あまり負けが気にならないというだけ。まさに、パチンコにハマってしまう人の心理そのものです」
パチンコで身を滅ぼしやすい人の“あるある”が散りばめられている『連ちゃんパパ』。主人公・進が反面教師となればよいが。