ということで、「牝馬」「マイル」などという括りを超越している歴史的名馬アーモンドアイの相手はプリモシーン。前走ダービー卿CTでは1番人気に支持されながら、外々を回ったのが堪えたのか5着に終わったが、これまで秋華賞と府中牝馬S以外はすべてマイルで【4 3 1 5】。これが左回りになると【3 1 0 1】で掲示板を外しておらず、2月には同じ舞台の東京新聞杯を勝っている。ちなみにヴィクトリアMが創設された2006年以降、牝馬は東京新聞杯で3勝。ホエールキャプチャは同じ年ではなかったがヴィクトリアMで勝っているし、リスグラシューは2着。スマートレイアーも4着だ。
3番手以下で気になるのはマイル初体験の東京新聞杯でプリモシーンを追い詰めたシャドウディーヴァ。「社台グループの運動会」で好結果を出しているシゲルピンクダイヤ。さらにあのストレイトガールを彷彿とさせるローテーションのノームコア。これら3頭は前走の着順を度外視して押さえたい。
これまで3着以内にその年最初のレースという馬が入ったことはないし、約半数の20頭は6番人気以下だ。「終わってみたら去年のワンツーじゃねえか」ということだってあるかもしれない。なにしろ“リピーター”はこのレースのキーワードだ。
●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。