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方向音痴の真実 男性より女性に多い? 遺伝する?

「方向音痴」に性差はあるのか?

 日本自動車連盟(JAF)のアンケート調査によれば、日本人の5人に2人が「方向音痴」だという。なかには、カーナビやスマホの地図アプリがあっても、目的地にたどり着けないという人もいるだろう。

◆女性に多いの?

 方向音痴に関する噂も少くない。たとえば、「女性の方が方向音痴だ」とはよく言われることだ。

 JAFのアンケート調査(2016年度)では、「方向音痴だと思う」を選んだ男性が8.6%に対し、女性が29.8%という結果だった。数字だけ見ると、女性の方が方向音痴であるかのようにも見えるが…。

『ミッツカール 方向感覚がよくなるレッスン』を主宰し、著書に『地図をグルグル回しても全然わからない人の 方向オンチ矯正読本』(秀和システム)がある北村壮一郎さんはこう話す。

「脳科学では、男性と女性で方向音痴のなりやすさの明確な差は見出せていません。実際、ぼくのセミナーでは、20~30代の男性が問い合わせの半数を占めます。恐らく、スマホの普及によって方向感覚が鈍っているにもかかわらず、仕事で知らない場所に行く状況になった男性が悩んでいるとみています」

 方向音痴に性差はないのだ。

◆方向音痴は遺伝するの?

「方向音痴は親譲りで…」などという言い訳が通じたのも、いまは昔。最近の研究では、方向感覚の良し悪しは中学生くらいまでの“環境”が大きな原因とされている。

 つまり、幼少期に公園を広く使って遊んだり、テレビゲームでは探険ものを選んだりと、方向感覚が養われる遊びをしてきた人は、方向音痴になりにくいと考えられている。よって、遺伝は関係ない。

※女性セブン2020年5月21・28日号

Qに対し1なら0点、2=1点、3=2点で計算。合計が0~6点は方向感覚が優れている、7~13点は方向音痴予備軍、14~20点は方向音痴(『地図をグルグル回しても全然わからない人の 方向オンチ矯正読本』を基に作成)

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