芸能

ミタゾノ・猫村さんなど続々、“家政婦ドラマ”今人気のワケ

猫村さんも家政婦の役だ(『きょうの猫村さん』公式HPより)

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、新作ドラマは放送延期になっているものがほとんど。そんななか、今にわかに注目を集めているのが「家政婦」「家政夫」もののドラマだ。その人気の秘密についてコラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 そんなわけで、元気よくシーズン4がスタートした『家政夫のミタゾノ』の三田園薫(松岡昌宏)。松岡の女装にも、スカートを横に広げてダチョウにごとく疾走するミタゾノダッシュにもすっかり慣れ親しんだものよと思った矢先、ミタゾノもリモートワークなり、現在は傑作選を放送中。外出自粛で誰とも話していないせいか、「痛み入ります」というミタゾノの口癖にもうっかり「どういたしまして」と返事をしそうな勢いである。

 それにしても今シーズンは「家政婦」「家政夫」関連のドラマが多い。ミタゾノをはじめ、テレビ東京では巨大なネコ(松重豊)が家政婦としてせっせと働くミニドラマ『きょうの猫村さん』が放送中だし、TBS新火曜ドラマ枠では仕事一筋で家事も恋愛の苦手という女性(多部未華子)のところにおじさん家政夫(大森南朋)がやってきて家事万端を担当するという『私の家政夫ナギサさん』が放送待機中である。5月7日からはAXNミステリーチャンネルで、こうした家政婦ドラマの元祖ともいえる市原悦子主演の『家政婦は見た!』シリーズの一挙放送もあり、ファンを喜ばせた。

 なんでまた、こんなにも家政婦・家政夫ドラマが人気なのか? それはさまざまなドラマの要素を自在に盛り込めるからだ。家政婦という他人が入ることで見えてくる家族の裏側。基本的な構図はどの作品にも共通しているが、それが時にはハートフルなホームドラマになったり、スキャンダラスな愛憎劇になったり、驚くべきサスペンスにもなる。

『家政婦は見た!』は、もともと松本清張の原作。社会の暗部に鋭く切り込む作家が生み出した家政婦・秋子(市原)の目を通して視聴者にセレブ一族の裏側のぞき見させ、悪事を暴く。秋子の名セリフは「まあ」と「あらやだ」だった。このシリーズは当時の世相を反映したサブタイトルが秀逸で1983年の第一弾「夫婦の秘密“焦げた”!」から始まって、「華麗な一族の怪しい秘密 財テクゲームの危険な落とし穴」「ふるさと創生資金1億円で色と欲の温泉ブーム 町長一族の乱れた秘密」なんてのもあり、野次馬心を大いに誘うものばかり。

関連記事

トピックス

モデル・Nikiと山本由伸投手(Instagram/共同通信社)
「港区女子がいつの間にか…」Nikiが親密だった“別のタレント” ドジャース・山本由伸の隣に立つ「テラハ美女」の華麗なる元カレ遍歴
NEWSポストセブン
米大リーグ、ワールドシリーズ2連覇を達成したドジャースの優勝パレードに参加した大谷翔平と真美子さん(共同通信社)
《真美子さんが“旧型スマホ2台持ち”で参加》大谷翔平が見せた妻との“パレード密着スマイル”、「家族とのささやかな幸せ」を支える“確固たる庶民感覚”
NEWSポストセブン
高校時代の安福容疑者と、かつて警察が公開した似顔絵
《事件後の安福久美子容疑者の素顔…隣人が証言》「ちょっと不思議な家族だった」「『娘さん綺麗ですね』と羨ましそうに…」犯行を隠し続けた“普通の生活”にあった不可解な点
デート動画が話題になったドジャース・山本由伸とモデルの丹波仁希(TikTokより)
《熱愛説のモデル・Nikiは「日本に全然帰ってこない…」》山本由伸が購入していた“31億円の広すぎる豪邸”、「私はニッキー!」インスタでは「海外での水着姿」を度々披露
NEWSポストセブン
優勝パレードには真美子さんも参加(時事通信フォト/共同通信社)
《頬を寄せ合い密着ツーショット》大谷翔平と真美子さんの“公開イチャイチャ”に「癒やされるわ~」ときめくファン、スキンシップで「意味がわからない」と驚かせた過去も
NEWSポストセブン
生きた状態の男性にガソリンをかけて火をつけ殺害したアンソニー・ボイド(写真/支援者提供)
《生きている男性に火をつけ殺害》“人道的な”窒素吸入マスクで死刑執行も「激しく喘ぐような呼吸が15分続き…」、アメリカでは「現代のリンチ」と批判の声【米アラバマ州】
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン
マイキー・マディソン(26)(時事通信フォト)
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン