だから、コロナによって、いままでの「当たり前」が通用しなくなったこの状況は大きな「チャンス」なんだ。学校に行くのが当たり前、塾に通うのが当たり前、じゃなくなった。

 仮にコロナが収束したとしよう。そのときに自分が戻りたいのは、どんな世界だろうか。学校や塾に行っていた頃に戻りたい? それとも、学校に行かないスタイルもありだな、と考える?

 ぼくには娘が2人いて、どっちもいまは子育て中だけど、上の娘は高校のはじめの頃、下の娘は中学校の半ばで、学校に行かなくなってしまった。「学校が合わない」と言い出したんだ。どうしたかって? ぼくは父親として、そのまま受け止めただけ。だって娘たちが自分で考えたことだから。でも学校に行くのをやめたからって、その後の人生がダメになってしまったわけじゃない。いま、2人とも明るく楽しくやってます。

 だからみんなも考えてみてほしい。コロナがいつ終わるかなんて、専門家だってわからない。いまのコロナが収束しても、また新しいウイルスがやって来る、なんて話もある。

 この世に「不安」があるのは当たり前なんだ。だったら、つきあうしかない。「不安だ」と自分の口に出して、みんなと共有して、一人ひとりがこれからのことを考える。生きるってそういうことじゃないかな。

※女性セブン2020年6月4日号

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