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2020.05.23 16:00  NEWSポストセブン

一口馬主クラブ会員としてオークスの出馬表を眺めてみたら

決戦の舞台は東京競馬場

 競馬ファンにとっては胸躍る2週間である。今週がオークス、そして来週はダービー。競馬ライターの東田和美氏が考察した。

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 春のクラシックもいよいよクライマックスだが、一口馬主クラブ会員にとっては1歳馬の募集時期でもある。社台グループ系の社台サラブレッドクラブ、サンデーサラブレッドクラブ、GⅠサラブレッドクラブではすでにラインナップと価格が発表された。会員は募集馬の父母の成績や兄姉の活躍ぶりなどをチェックしつつ、これから順次発表される入厩予定厩舎、写真(動画)、測尺を心待ちにしていることだろう。

 最近ではセールスコメントも「世界に向けて」とか「国内のみならず」とグローバルになっているが、やはり夢は2年後のクラシック。会員は「世代の頂点」を目指す戦いに参加してほしいと思って出資馬を検討する。牝馬なら桜花賞、間に合わなければオークスにというのが切なる願い。愛馬がクラシックに出走する喜びは、何物にも代えがたいものだ。そんなことを考えながら、オークスの出走馬を眺めていたら、あれっ、サンデーサラブレッドクラブ所属馬がいないじゃないか、と驚いた。

 2000年に「ダイナース愛馬会」で募集され、出資することになった「リープフォージョイの99」はチャペルコンサートと命名され、2歳秋に黒字赤十字襷の勝負服でデビュー。桜花賞では7着に敗れたものの、オークスでは12番人気で2着に入った。出資を始めて10年目で初のクラシック参戦。サンデーサラブレッドクラブとしても初のオークス出走となった。ちなみにこの前年のオークスには、ローズバドとハッピーパスが出走している。重賞も勝ち、後のノーザンファームとサンデーサラブレッドクラブの発展に欠かせない繁殖牝馬となるが、当時は「社台サラブレッドクラブ」の所属であり、鞍上は黄色と黒の縦縞の勝負服だった。

 サンデーサラブレッドクラブの馬は、昨年のクロノジェネシスまで19頭がオークスに出走してブエナビスタとジェンティルドンナの2勝の他、2着3回3着3回。クラブとしては2011年にオルフェーヴルが三冠を達成、2013年には八大競争を完全制覇、さらにJC4連覇と、常に競馬界のトップに君臨、クラブ法人であるサンデーRはここ10年で実に8回もリーディングオーナーの座に就いている。

 他2回は同じノーザンファームが主体となったキャロットF。オークスの常連で2004年のドルチェリモーネ以降毎年のように出走、シーザリオ、トールポピー、シンハライトとサンデーサラブレッドクラブ以上の勝利数を誇っている。やはり「身内」での競争は組織を活性化させるのだろう。2018年からはノーザンファーム第3のクラブ、アーモンドアイを擁するシルクRも加わり、三つ巴のリーディングオーナー争いを繰り広げている。

 今年はキャロットから藤沢和厩舎&ルメール騎手のサンクテュエール、シルクは世代最初に勝ち上がった中内田厩舎&川田騎手のリアアメリアが出走するが、サンデー所属馬はゲートインすることができなかった。フローラSには2頭、桜花賞トライアルではフィリーズレビューに1頭出走したがそのほかのトライアルには出走すらない。

 リーディング争いではすっかり4番手に押しやられてしまったのが社台Fを主体とした社台RH(社台サラブレッドクラブ)。2018年にはサンデーRに60勝も差をつけられたが、昨年は18までその差を詰めた。今年5月17日までの結果を見ると収得賞金こそノーザンファーム御三家に次いで4位だが、43勝はサンデーRの38勝、キャロットFの39勝を上回っている。

 そしてオークスにはディープインパクト産駒の3頭出し。この年社台サラブレッドクラブでは8頭のディープ牝馬が募集されている。もちろん良血ぞろいで募集価格も安くないのだが、3頭もオークスに出走するなら今年もやはりディープに出資しようかな、と思わないではいられない。

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