国内

コロナ不況でも「中学受験断念組」は意外に少ないとみる理由

コロナ禍でも中学受験人口は減らない?

コロナ禍でも中学受験人口は減らない?

 コロナ不況のいま、ネット上では「中学受験どころじゃない世界になる」「私立中学から公立中学に転校者が続出?」などのスレが飛び交っている。6年連続で受験者が増えていた中学受験人口だが、来年は一転激減してしまうのだろうか。安田教育研究所代表の安田理氏が、受験をめぐる環境変化と私立中学の新しい取り組みについてレポートする。

 * * *
 いま新聞やTVのニュースを見ると、コロナ禍による雇い止め、倒産、内定取り消し……といった悲惨な記事や情報が溢れている。確かにそれは事実なのだが、それがストレートに中学受験に結び付くかというと、少なくともここ2、3年については疑問に思う。

 例年3月に行っている安田教育研究所の中学入試セミナーで今年話す予定だった内容に、「企業社会と受験の構造」というものがある(コロナの影響で開催は中止)。

 小学校受験、中学受験、高校受験にそれぞれ企業社会におけるどのような層が参入しているかを考えたものである。わかりやすく言うと、『社長・役員層』『管理職・専門職層』『正社員層』からは中学受験に矢印が伸びるが、『非正規雇用層』からはこれまでも矢印は存在していない。

 もちろん飲食業、観光業、運輸業、小売りなど大打撃を受けている個人事業主の家庭からの受験組は減るかもしれないが、主たる供給源である企業社会の『管理職・専門職層』『正社員層』からはすぐには減らないとみるのが妥当だろう。この時期、大手企業の決算が発表になり極めて厳しい数字が語られているが、即正社員のリストラ、賃金の大幅削減にはつながらない。

 また、現小学6年生・5年生はすでに3年、2年と塾通いに投資してしまっている。ここで止めたらこれまで少なからずかけた分が水泡に帰す。これからどうするか迷っている小学校の低学年、中学年の家庭はともかく、すでにのめりこんでいる家庭はそう簡単には撤退できないのが中学受験なのである。

関連記事

トピックス

“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン
アメリカから帰国後した白井秀征容疑(時事通信フォト)
「ガイコツが真っ黒こげで…こんな残虐なこと、人間じゃない」岡崎彩咲陽さんの遺体にあった“異常な形跡”と白井秀征容疑者が母親と交わした“不穏なメッセージ” 〈押し入れ開けた?〉【川崎ストーカー死体遺棄】
NEWSポストセブン
ジャンボな夢を叶えた西郷真央(時事通信フォト)
【米メジャー大会制覇】女子ゴルフ・西郷真央“イップス”に苦しんだ絶不調期を救った「師匠・ジャンボ尾崎の言葉」
週刊ポスト
元交際相手の白井秀征容疑者からはおびただしい数の着信が_(本人SNS/親族提供)
《川崎ストーカー死体遺棄》「おばちゃん、ヒデが家の近くにいるから怖い。すぐに来て」20歳被害女性の親族が証言する白井秀征容疑者(27)の“あまりに執念深いストーカー行為”
NEWSポストセブン
赤西と元妻・黒木メイサ
《赤西仁と広瀬アリスの左手薬指にペアリング》沈黙の黒木メイサと電撃離婚から約1年半、元妻がSNSで吐露していた「哺乳瓶洗いながら泣いた」過去
NEWSポストセブン
前回のヒジ手術の時と全く異なる事情とは(時事通信フォト)
大谷翔平、ドジャース先発陣故障者続出で急かされる「二刀流復活」への懸念 投手としてじっくり調整する機会を喪失、打撃への影響を危ぶむ声も
週刊ポスト
単独公務が増えている愛子さま(2025年5月、東京・新宿区。撮影/JMPA)
【雅子さまの背中を追いかけて単独公務が増加中】愛子さまが万博訪問“詳細な日程の公開”は異例 集客につなげたい主催者側の思惑か
女性セブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁のほっぺたを両手で包み…》田中圭 仲間の前でも「めい、めい」と呼ぶ“近すぎ距離感” バーで目撃されていた「だからさぁ、あれはさ!」
NEWSポストセブン
連日お泊まりが報じられた赤西仁と広瀬アリス
《広瀬アリスと交際発覚》赤西仁の隠さないデートに“今は彼に夢中” 交際後にカップルで匂わせ投稿か
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《離婚するかも…と田中圭は憔悴した様子》永野芽郁との不倫疑惑に元タレント妻は“もう限界”で堪忍袋の緒が切れた
NEWSポストセブン
成田市のアパートからアマンダさんの痛いが発見された(本人インスタグラムより)
《“日本愛”投稿した翌日に…》ブラジル人女性(30)が成田空港近くのアパートで遺体で発見、近隣住民が目撃していた“度重なる警察沙汰”「よくパトカーが来ていた」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! トランプ圧力で押し寄せる「危ない米国産食品」ほか
「週刊ポスト」本日発売! トランプ圧力で押し寄せる「危ない米国産食品」ほか
NEWSポストセブン