【女子聖学院】
4月8日の段階で「『オンライン授業』実施のお知らせ」の文書が家庭に配布されていた。それには「時間割」が印刷されており、学年ごとに参加すべき授業科目の指示が。毎朝9:00前に学校からメールがあり、デバイスの動作確認と「朝の検温報告」をすることも記載されている。課題は当日の17:30までに提出といった具合に、生活習慣、学習習慣をきちんとつけさせようという工夫もなされていた。
【佼成学園】
HPをのぞくと、「学びを止めない!」というスローガンのもと、新型コロナウイルス対策としてオンライン英会話から理科実験まで30本もの動画が掲載されている。最初のほうには先生たちがZOOM、ロイロノート、グーグルフォームなど慣れないアプリをマスターすべく必死になって取り組んでいる様子を映した動画も。教室で遠く離れて座っている姿がリアルだ。
【城北】
オンライン授業では〈内容を伝えることはできるけれども,生徒同士の横のつながり,学び合い,グループワークなどができていない〉と感じたことから、リアルタイムで「オンライン自習室」を開催。みんなで頑張っている様子を見せ合い、刺激し合いながら、課題や自習に取り組む。自習室には生徒だけでなく、教員も参加しながら一緒に時間を共有している。
【湘南白百合学園】
ネット上で難関大学に通う卒業生メンターによる学習サポートまで用意されている。
いま課題となっていることは、休校に伴う学力の保証なので、オンライン学習の形式は授業スタイル、教科的には主要5教科がほとんどだが、いろんなサポートを工夫している学校や、実技教科を行っている学校もあった。
【富士見】
「図書館は『学びの核であり、いろいろな教科を結ぶところ』という意味をこめて、新図書館ができたときに“LearningHub”(ラーニング・ハブ)と名付けました。残念ながら、休校の今は利用ができません。ですが、図書館が扱う資料は本だけではありません。インターネット上にある質の良い情報にアクセスできるよう、LearningHubサイトをつくりました」(同校HPより)
【成蹊】
家庭科の「調理実習 大豆をつかった料理」。授業自体は動画で行っているが、実習は当然のことながら自宅になる。同校の先生に問い合わせてみると、「大豆を生徒宅に送りました。課題を毎週末に学校に郵送するように受取人払いの封筒も送ってあります。全部が全部オンラインで済む話でもないですから」との返信が来た。