「ダークウェブ」のサイトには拳銃が売られていた
日本で銃器犯罪が起きた場合、まず疑われる入手ルートは暴力団関係者が関わる「銃器マーケット」だ。海外マフィアなどから日本の暴力団関係者が入手し、裏マーケットで人知れず流通・売買が行われているという。過去に銃器の売買に関わったことがあるという暴力団関係者によると、「最近の拳銃の相場は1丁で50万~70万円」だという。
前出の捜査関係者が続ける。
「すぐにTさんの家族や周辺に暴力団関係者がいるかどうか捜査しましたが、まったく浮かび上がってこなかった。Tさんが日本の闇マーケットから入手した可能性はほぼゼロだと判断できます。となると、残された可能性は、『ダークウェブ』と呼ばれる闇サイト経由で入手したとしか考えられません。
現在、警察はTさんのパソコンなどから入手ルートを洗っていますが、ダークウェブを通じて手に入れたとなると、入手先を特定するのはかなり困難だと言えるでしょう」
ダークウェブとは、普段私たちが利用しているインターネットとは違い、高度に暗号化された匿名性の高いネット空間のことだ。グーグルやヤフーなどの検索エンジンでは見つけることはできず、特殊なツールを使って初めて辿り着くことができる。
ダークウェブに詳しい専門家が話す。