「守備の上手い柴田竜拓と比べると、ソトはランナーを残してしまいがちです。打撃を優先させるならソトは二塁でしょうけど、投手からすれば併殺打と思った打球で1アウトしか取れないとダメージは大きい。かといって、外野を佐野、オースティン、ソトの3人にしてしまっては心許ない。
昨年同様、リードすれば早い回から柴田を守備固めに持ってくるのでしょうけど、強力打線を抱えるゆえの悩みです。ソトを外野か1塁で使うなら、ロペスかオースティンを外さなければならない。3人同時出場させるなら、ある程度、ソトの二塁守備には目を瞑らないとならない」
11月に37歳になるロペスは昨年、打率2割4分1厘と若干確実性を欠いたが、31本塁打、84打点とまだまだチームに必要なパワーヒッターであり、142試合出場と体力も十分だ。
「ロペスの衰えも考えた上で、オースティンを獲得したわけですが、3人を中途半端に使い続けると、全員が不調に陥る場合もある。常時スタメンなら3人とも30本、90打点を挙げられる選手であり、ソトやオースティンは40本、100打点の可能性も秘めている。自身の体験も踏まえた上で、ラミレス監督が外国人選手をどう使っていくか見ものです」
22年ぶりの優勝に向けて、指揮官はどんな采配を振るうか。