「天才」とは、IQが高いだけでなくその時代に偉大な業績を上げた人を指す(写真/GettyImages)
ベルギー人ローラン・シモンズくん(9才)は、世界で最も若くして大学院へと進んだ少年だ。彼は、4才で入学した小学校を1年半で卒業、オランダのアイントホーフェン工科大学に8才で入学した。
「現在は飛び級でイスラエルの大学院に進んでいます。祖父母のような心臓病患者を救いたいという思いから、“延命のための人工臓器”を作ることが夢だそうです」(国際ジャーナリスト)
「天才」と呼ばれる人の中には、生まれながらにして類いまれな才能を持つギフテッドとは別に、後天的に才能が開花した人もいる。海外では、「交通事故で脳に損傷を受けたことで記憶力が上がり、円周率を200桁まで暗記できるようになった」例もあるという。
アメリカ在住の整形外科医、アンソニー・チコリア氏は、42才のときに落雷を受けて意識不明の重体となった。一命を取り留めると、頭の中をクラシックピアノの音色が流れるようになったという。やがて、ピアノを弾きたいという猛烈な衝動に駆られ、頭の中に流れる曲を「稲妻のソナタ」と名付け、友人の前で演奏するように。ピアノは幼い頃に少し習っただけだったが、そのときの演奏は素晴らしいものだったという。“落雷で生まれたピアニスト”として知られるようになり、ついにはプロとしてデビューを果たした。
生まれつき自閉症や障害のある人が特定の分野で優れた才能を発揮する「サヴァン症候群」は有名だが、チコリア氏は自らを「後天性のサヴァン症候群」と呼んでいる。
※女性セブン2020年6月25日号