国内

太陽光でコロナ対策 快晴なら屋外10分でウイルス不活性化

コロナ対策で「紫外線」に注目(写真/PIXTA)

 生き馬の目を抜く投資の世界で、いま最もアツいと密かに注目されているのが「紫外線」関連銘柄だ。紫外線照射装置などの“紫外線グッズ”を扱う会社の株価が急上昇している。理由は、「新型コロナウイルス」対策だ。

 米国立生物兵器分析対策センターが6月11日、「新型コロナに太陽光が効く」と発表。模擬太陽光を当てた結果、ウイルスは6分で90%が喪失したという。実際、爆発的な感染を起こしたニューヨークでは、地下鉄やバスの車内を紫外線照射で消毒する計画がすでに始まっている。クリニックばんびぃに院長で小児科医の時田章史さんが話す。

「インドの研究チームも同様の指摘をしています。その研究では、北緯40度、海抜0mで晴天の夏至の日の太陽光に匹敵する模擬太陽光を照射した場合、唾液中のウイルスは約7分、培養液中のウイルスは約14分で90%不活化されました」

 なぜ太陽光でウイルスが消滅するのか。国際医療福祉大学病院内科学予防医学センター教授の一石英一郎さんが言う。

「太陽光に含まれる紫外線が、ウイルスを変性させて不活化させます。つまり、紫外線がウイルスを傷つけて感染力をなくすということです」

 日本では、紫外線を吸収する大気中のオゾン量が少なくなる5~9月にかけて、紫外線は強くなる。紫外線は、波長によって「UV-A(A波)」「UV-B(B波)」「UV-C(C波)」の3つに分類され、そのうち地表に届くのはおもにA波とB波だ。

 A波は生物への影響は小さい。B波はA波より強く、肌が赤くなったり皮膚がんができたりする原因になるとされる。ちなみに、地上にはほぼ届かないが、C波は非常に強力で、特殊な発生装置で殺菌に使われることがある。

 前述のインドの研究チームは、B波で実験を行った。

 そもそも紫外線量は、緯度と時間帯、天候の影響が大きい。気象庁によると、国内では南の地域ほど紫外線量は多くなる。札幌と那覇を比べると、1年間に受ける量は那覇が約2倍だという。

「研究と同じ北緯40度地点といえば日本では岩手、秋田付近です。つまり、夏場の快晴時であれば、日本のほとんどの地域で10分程度あれば、屋外にいるウイルスが不活化すると考えてよいでしょう。

 また、紫外線量は明け方や夕方は少なく、正午頃がピークです。曇りや雨の日は紫外線量がかなり落ちるので、この時期、晴れた日は積極的に日光を浴びた方がいいでしょう」(前出・時田さん)

関連記事

トピックス

志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日のなかベビーカーを押す海外生活》眞子さん、苦渋の決断の背景に“寂しい思いをしている”小室圭さん母・佳代さんの親心
NEWSポストセブン
自殺教唆の疑いで逮捕された濱田淑恵被告(62)
《信者の前で性交を見せつけ…》“自称・創造主”占い師の濱田淑恵被告(63)が男性信者2人に入水自殺を教唆、共謀した信者の裁判で明かされた「異様すぎる事件の経緯」
NEWSポストセブン
米インフルエンサー兼ラッパーのリル・テイ(Xより)
金髪ベビーフェイスの米インフルエンサー(18)が“一糸まとわぬ姿”公開で3時間で約1億5000万円の収益〈9時から5時まで働く女性は敗北者〉〈リルは金持ち、お前は泣き虫〉
NEWSポストセブン
原付で日本一周に挑戦した勝村悠里さん
《横浜国立大学卒の24歳女子が原付で日本一周に挑戦》「今夜泊めてもらえませんか?」PR交渉で移動…新卒入社→わずか1年で退職して“SNS配信旅”を決意
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン
岐路に立たされている田久保眞紀・伊東市長(共同通信)
“田久保派”の元静岡県知事選候補者が証言する “あわや学歴詐称エピソード”「私も〈大卒〉と勝手に書かれた。それくらいアバウト」《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「少女を島に引き入れ売春斡旋した」悪名高い“ロリータ・エクスプレス”にトランプ大統領は乗ったのか《エプスタイン事件の被害者らが「独自の顧客リスト」作成を宣言》
NEWSポストセブン
東京地裁
“史上最悪の少年犯罪”「女子高生コンクリート詰め事件」逮捕されたカズキ(仮名)が語った信じがたい凌辱行為の全容「女性は恐怖のあまり、殴られるままだった」
NEWSポストセブン